LeTech Research Memo(6):富裕層向け低層マンションの開発実績は累計110棟(2)
■事業概要
4. その他事業
その他事業は、不動産仲介事業を行っている。法人・個人にかかわらず、顧客のニーズに合った不動産売買の仲介を主な対象としている。LeTech<3497>は祖業として、法的側面から生じる弁護士からの民事訴訟案件や金融機関等からのローン延長案件に対して、任意売却の仲介及びコンサルティング等、課題解決法を提案するコンサルティング事業を営んでいた。現在では、法的案件整理以外でも同社が培った不動産コンサルティングのノウハウや情報網を生かして不動産仲介を行っている。
5. 不動産DXの推進
同社が運営する「YANUSY」は2019年7月のリリース以降、国内最大級の不動産オーナー向けプラットフォームに成長し、オーナー会員数は1万人を超えている。メニューは「YANUSY Funding」「Best Partners Navi」などがある。「YANUSY Funding」は不動産投資未経験層を主な対象としており、小口から始められる不動産投資サービス(クラウドファンディング)に参加でき、投資家は複数の事業者の複数の募集開始前/募集中のファンドの情報を一括して閲覧できる。これにより情報収集の手間が削減され、投資対象の比較検討と投資機会の損失を回避できる。「Best Partners Navi」は、富裕層の最適な不動産売却をサポートするために多数のIFA(資産アドバイザー)と多数の不動産会社が参加するプラットフォームである。不動産オーナーの属性やニーズに応じた付加価値を提供し、富裕層へのステップアップを支援するのが「YANUSY」の役割である。
同社は今後DX事業を加速させるべくオープンイノベーションを積極的に取り入れていく方針である。不動産テックにかかる他社テクノロジーを積極採用し、生産性の向上・入居者の利便性向上等によって既存事業とのシナジーを創出すること狙いとして、専門性に強みをもつ企業との業務提携やM&Aも視野に入れて拡大していくとしている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
《HH》
提供:フィスコ