C&Gシステムズ---1Qは減収減益、下期にかけての業績回復を想定
C&Gシステムズ<6633>は15日、2024年12月期第1四半期(24年1月-3月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比0.3%減の9.35億円、営業利益が同35.6%減の0.37億円、経常利益が同35.5%減の0.56億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同58.2%減の0.24億円となった。
CAD/CAMシステム等事業の売上高は前年同期比7.3%減の8.44億円、セグメント利益は同46.4%減の0.47億円となった。OEM開発売上および一部既存OEM先へのライセンス売上は前年同期比で増加したものの、主力CAD/CAMシステムは、EVシフトの方向性の不透明感から、主な利用先である自動車向け金型・部品製造業での設備投資の慎重姿勢が改善せず販売が低調に推移した。海外における製品販売は、インドネシア、ベトナムでは回復基調が見られたが、前期堅調を維持していた韓国での落ち込みが影響した。保守売上は、既存顧客に対する充実したサポートを提供することにより、引き続き高い保守更新率を維持し、国内海外ともに堅調に推移した。
金型製造事業の売上高は前年同期比232.7%増の0.91億円、セグメント損失は0.09億円(前年同期は0.30億円の損失)と前年同期との比較では改善した。同社の金型製造子会社が拠点を置く北米の自動車業界では、金利上昇等による景気減速への懸念から設備投資に慎重な姿勢が見られるなど先行き不透明な状況が継続した。また2024年度は新機種開発に伴い需要回復を見込んでいたが、EV車(主にバッテリー式電気自動車(BEV))の販売数が落ち込む中、当初の予定からBEVの新機種開発および生産を延期する動きも見られ受注環境は引き続き厳しい状況で推移した。
2024年12月期通期の連結業績予想については、CAD/CAMシステム等事業、金型製造事業のいずれにおいても下期にかけての緩やかな業績回復を見込んでおり、売上高が前期比6.4%増の40.70億円、営業利益が同231.3%増の3.00億円、経常利益が同126.2%増の3.41億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同182.6%増の1.93億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ