新興市場銘柄ダイジェスト:Kudanは大幅に反発、アキテクツSJがストップ高
<5892> yutori 2304 +206
大幅に3日続伸。25年3月期の営業損益予想を前期比30.4%増の5.00億円の黒字と発表している。独自の企画・開発モデルとSNSマーケティングを活用したブランド及び実店舗の拡大などによる成長を見込む。同時に発表した24年3月期の営業損益は3.83億円の黒字(前期実績0.47億円の赤字)で着地した。オフライン販売の強化に加え、実店舗やブランド数を増加させたことが寄与し、黒字に転換した。
<6085> アキテクツSJ 602 +100
ストップ高。海外戦略の一環として、シンガポールの設計事務所New Space Architects社と業務提携契約を締結すると発表している。同社は民間住宅や商業ビル、ホテル、リゾートなどの案件を手掛けた実績がある。また、シンガポール連絡事務所を開設することも開示している。将来的にはアーキテクツ・スタジオ・シンガポールを設立し、日本の建築家に海外市場での機会を提供していけるようにしたいという。
<9245> リベロ 1680 +165
大幅に反発。24年12月期第1四半期(24年1-3月)の営業利益を前年同期比264.3%増の3.12億円と発表している。法人企業向けサービスや不動産事業者向けサービスで新規顧客の獲得に注力したことが奏功したほか、引越会社向けサービスも順調に推移した。通期予想は前期比45.6%増の2.60億円で据え置いたが、第1四半期時点で既に上回っていることから先行きへの期待が広がっているようだ。
<4425> Kudan 2193 +269
大幅に反発。日系大手自動車メーカーのプラットフォーム型自律移動モビリティの実証・開発に協力したと発表している。Kudanの人工知覚技術の性能と実装能力が着目され、地図作成と自己位置推定の機能を搭載して実証・開発に活用することになったという。25年3月期の営業損益予想は4.30億円の赤字。顧客製品化やソリューション化の進捗で赤字が縮小する見通し。24年3月期の営業損益は5.27億円の赤字(前期実績5.98億円の赤字)で着地した。
<2160> GNI 2423 +1
もみ合い。24年12月期第1四半期(24年1-3月)の営業利益を前年同期比474.4%増の22.83億円と発表している。医薬品事業で線維症治療薬アイスーリュイが中国市場で堅調に推移した。通期予想は前期比24.2%増の162.86億円で据え置いた。また、東証プライム市場への市場区分変更申請に向けた準備を行っているほか、投資ファンド募集・運用のガバナンス・パートナーズ(東京都港区)と業務提携したことなどを明らかにしている。
<4011> ヘッドウォーター 13070 +710
大幅に3日続伸。24年12月期第1四半期(24年1-3月)の営業利益を前年同期比115.9%増の1.32億円と発表している。生成AI案件の成長やエッジAI案件の売上拡大でAIインテグレーションサービスが伸長した。プロダクトサービスも新規顧客からの問い合わせや紹介案件を安定的に獲得できたため、利益倍増に寄与した。通期予想は前期比138.3%増の2.26億円で据え置いた。進捗率は58.4%に達している。
《ST》
提供:フィスコ