エフ・コード---第1四半期の営業利益は前年同期の約2.9倍、好調な出だしに
エフ・コード<9211>は5月15日の大引け後、2024年12月期第1四半期決算(IFRS)を発表した。売上収益は前年同期比168.7%増の1,035百万円、営業利益は同193.2%増の337百万円、税引前利益は同193.5%増の316百万円、四半期利益は同173.0%増の203百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同162.6%増の196百万円、四半期包括利益合計額は同173.0%増の203百万円で着地した。営業利益ベースでは、通期計画に対して第1四半期時点で進捗率が25.0%と好調な出だしとなっている。
同社グループでは、引き続き顧客体験を改善するテクノロジー・SaaSを軸に、クライアント企業のウェブサイトにおける顧客体験を向上し、顧客のロイヤルカスタマー化及び継続的な購買活動を促進するソリューションを提供するとともに、近年ニーズが増加するマーケティング・クリエイティブの領域にも展開し、ウェブサイト構築から集客、リピート促進まで一気通貫でのDX支援を行っている。また、CXデータの質及び量の増強を図ることや、サービスのケイパビリティを拡張させることでサービス間のクロスセル等のシナジーによる収益向上を目的として、M&Aを積極的に実行している。第1四半期においては、2024年1月17日付でBINKSを連結子会社化し、2024年3月18日付でラグナロクの全株式を取得して完全子会社化する株式譲渡契約を締結し、2024年4月1日に連結子会社化した。テクノロジー・SaaS及び各種プロフェッショナルサービスの受注が順調に推移したことや、前期にM&Aによって連結子会社となったグループ各社の高成長に伴う業績貢献などが好業績の背景となっている。
2024年12月期(IFRS)の業績予想については、売上収益が前期比86.7%増の4,633百万円、営業利益が同107.1%増の1,350百万円、税引前利益が同108.2%増の1,274百万円、当期利益が同69.8%増の822百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同59.9%増の775百万円の計画を据え置いている。各プロダクト及びサービス間のシナジーを創造、発揮することによって最適なDX推進とCXの改善を包括的に進めるための体制を構築し、顧客価値の最大化を実現するとともに、収益力と成長の最大化を目指していく方針だ。なお、業績予想については事業成長を保守的に見込み、なおかつ追加のM&Aは一切見込まず、償却費用、本社コスト、税金費用増加等を加味した前提で大幅増益を想定している。
《FA》
提供:フィスコ