ポラリス・ホールディングス---24年3月期大幅な増収増益、ホテル事業・不動産事業ともに利益が大幅増
ポラリス・ホールディングス<3010>は14日、2024年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比221.3%増の225.45億円、営業利益が33.82億円(前期は0.03億円の利益)、経常利益が26.09億円(同2.15億円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益が同517.2%増の32.97億円となった。
ホテル事業の売上高は前年同期比7.3%増の145.07億円、営業利益は同690.3%増の17.46億円となった。前年度末においてレッド・プラネットブランドにてフィリピン共和国でリミテッドサービスホテルを所有・運営するRed Planet Holdings(Philippines)Limited及びその子会社を連結子会社化したことにより大幅な増収となった。当年度においては、引き続きレベニュー・マネジメントの強化を進めるとともに、新規店舗の出店や収益拡大の施策に積極的に取り組んできた。2023年4月に京都府京都市においてKAYA 京都 二条城 BWシグネチャーコレクションbyベストウェスタン、9月には宮城県仙台市においてKOKO HOTEL 仙台勾当台公園、KOKO HOTEL 仙台駅前South、KOKO HOTEL 仙台駅前West、本年3月には愛知県名古屋市においてベストウェスタンプラス名古屋栄の運営を開始した。また、10月にはフィリピン共和国の首都であるマニラの中心部であるBonifacio Global CityにおいてRed Planet BGC The Fortを開発中であったRed Planet Hotels Manila Corporationの買収を完了し、12月に同ホテルの運営を開始した。また、ベストウェスタンブランド、KOKO HOTELブランドの各ホテルのレストラン営業を再開、コロナ軽症者療養施設となっていたKOKO HOTEL 銀座一丁目及びKOKO HOTEL 神戸三宮は2023年4月から、KOKO HOTEL 鹿児島天文館は6月から通常営業に戻り運営を開始している。更に、KOKO HOTEL 大阪心斎橋、KOKO HOTEL 名古屋栄及びKOKO HOTEL 福岡天神において客室等の改装工事を実施している。加えて、ホテルマーケットが持続的に回復している状況を受けて、ホテルの運営ストラクチャ―の変更を行っており、2023年10月からKOKO HOTEL2店舗の運営を運営委託契約から固定賃料型の賃貸借契約へ、12月からKOKO HOTEL5店舗の運営を運営委託契約から変動賃料を含む賃貸借契約へ移行し、収益性の更なる向上を図っている。
不動産事業の売上高は同79.32億円増の83.18億円、営業利益は同22.57億円増の23.24億円となった。当年度においてベストウェスタンプラス福岡天神南及びフィーノホテル札幌大通のホテル2物件を売却したことにより、売上高と営業利益が大幅に増加している。
2025年3月期通期の連結業績予想について、売上高が前期比10.9%減の200.78億円、営業利益が同44.1%減の18.91億円、経常利益が同49.6%減の13.15億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同55.3%減の14.73億円を見込んでいる。
《SI》
提供:フィスコ