レンティア Research Memo(6):自己資本比率は目標の50%超へ上昇。堅調な業績により長期借入金が減少
■コーユーレンティア<7081>の業績動向
3. 財務状況
2023年12月期末の資産合計(連結)は19,263百万円(前期末比2,061百万円増)となった。このうち、流動資産は9,257百万円(同1,724百万円増)となったが、主に現金及び預金の増加552百万円、受取手形及び売掛金(電子記録債権含む)の増加989百万円などによる。固定資産は10,006百万円(同336百万円増)となったが、主に有形固定資産の増加494百万円(うち賃貸資産の増加628百万円)、無形固定資産の減少36百万円(うちのれんの減少43百万円)、投資その他の資産の減少120百万円による。流動負債は8,711百万円(同1,204百万円増)となったが、主に支払手形及び買掛金(電子記録債務含む)の増加1,099百万円、未払法人税等の増加390百万円による。固定負債は776百万円(同674百万円減)となったが、主に長期借入金の減少534百万円、リース債務の減少173百万円による。この結果、負債合計は9,487百万円(同530百万円増)となった。
純資産合計は親会社株主に帰属する当期純利益の計上などによる利益剰余金の増加1,361百万円等により9,776百万円(同1,531百万円増)となった。この結果、2023年12月期末の自己資本比率(連結)は50.3%(前期末47.7%)となり、初めて目標としていた50%を超えた。
4. キャッシュ・フローの状況
2023年12月期の営業活動によるキャッシュ・フローは3,878百万円の収入であったが、主な収入は税金等調整前当期純利益2,534百万円、減価償却費1,827百万円、仕入債務の増加1,099百万円などで、主な支出は売上債権の増加987百万円などであった。投資活動によるキャッシュ・フローは1,956百万円の支出であったが、主な支出は有形及び無形固定資産の取得による支出2,312百万円、主な収入は投資有価証券の売却による収入350百万円などであった。財務活動によるキャッシュ・フローは1,369百万円の支出であったが、主な支出は長短借入金の純減834百万円、リース債務の返済による支出353百万円、配当金の支払額243百万円などであった。
この結果、期中に現金及び現金同等物は552百万円増加し、現金及び現金同等物の期末残高は2,930百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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提供:フィスコ