売れるネット広告 Research Memo(5):ストック型サブスクリプションモデルで着実に売上が伸びる構造
■事業概要
3. 収益モデル
売れるネット広告社<9235>のビジネスはストック型サブスクリプションモデルで、クライアントが積み上がるのに比例して着実に売上が伸びる構造となっている。このため新型コロナウイルス感染症拡大の影響も小さかったようだ。利用料は、「売れるD2Cつくーる」が1クライアントにつき月額14万9,800円(年間契約・契約から2ヶ月の無料期間あり)、「売れるネット広告でざいん」はランディングページ制作の場合1商材当たり98万円以上、「売れるネット広告こんさる」は1クライアントにつき月額50万円である。また、「売れるD2Cつくーる」のクライアントの約8割が利用する「最強の売れるメディアプラットフォーム」も50万円となっている。クライアントの集客はセミナー方式をとっており、セミナーを開催し、見込み客として同社ホームページや電話を通じて集まったD2C(ネット通販)事業者の決裁者が参加しているようだ。また、有名経営者が公演するイベントを開催することもある。「売れるD2Cつくーる」の解約率は4割程度のもようで、改善は課題だが、解約の理由がクライアントのネット広告やD2C(ネット通販)自体からの撤退である場合が多いため、解約率の低い経理システムと比較してもあまり意味はなさそうだ。それでも現在のクライアント数は150社程度あり、同社のネット広告/ランディングページ特化型クラウドサービスを採用するクライアントは中長期的に増加傾向にあると言える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
《SO》
提供:フィスコ