リアルゲイト---2Qは2ケタ増収増益、ストック型収入・フロー型収入ともに順調に拡大
リアルゲイト<5532>は23日、2024年9月期第2四半期(23年10月-24年3月)決算を発表した。売上高が前年同期比28.8%増の50.13億円、営業利益が同70.0%増の7.02億円、経常利益が同64.5%増の6.47億円、四半期純利益が同78.0%増の4.44億円となった。
同社の主たる事業である不動産業界においては、建築費高騰や金利上昇の影響により新築建て替えを躊躇し、既存ビルの活用を選択する契機が増えるなど、築古ビル再生に強みを有する同社には追い風となっている。またスタートアップ企業向けの賃貸市況においては、特に同社が強みを有する渋谷を中心とした都心部エリアにおける需要は活況で、同社においては、2024年3月末現在の既存物件における稼働率がここ2年間で最高の推移を見せるなどリーシング状況は良好となっている。
当第2四半期は、「ROOTS SQUARE IKEJIRI OHASHI」「LANTIQUE BY IOQ」「&NEIGHBOR nakameguro」と立て続けに3物件を開業するなど順調に事業拡大が進んでいる。既存運営物件の安定稼働、新規物件のリーシング好調によるストック型収入の積み上げに加え、販売用不動産「IVY WORKS」の売却といったフロー型収入も収益貢献している。また、新たに販売用不動産2物件の取得決済も進み、来期以降の成長に向けた投資についても順調に進んでいる。
2024年9月期通期の業績予想について、売上高は前期比10.4%増の77.00億円、営業利益は同16.6%増の6.40億円、経常利益は同20.7%増の5.85億円、当期純利益は同45.4%増の4.05億円とする期初計画を据え置いている。第2四半期終了時点で既に各段階利益が2024年9月期通期の業績見通しを上回っているが、下期において物件購入等の成長投資を加速する予定であり、物件購入次第で増減が大きいことから、業績予想の修正は行っておらず、修正が必要になった場合には速やかに開示するとしている。
《SO》
提供:フィスコ