ハウテレビジョン---24年1月期2ケタ増収・増益、新卒サービスの売上成長が牽引
ハウテレビジョン<7064>は6日、2024年1月期決算を発表した。売上高が前期比19.4%増の18.42億円、営業利益が同2.7%増の4.06億円、経常利益が同2.3%増の4.04億円、当期純利益が同6.2%増の3.00億円となった。
同社は引き続き積極的な顧客開拓及び顧客単価の向上を目指した施策を展開している。顧客開拓に関しては、既存顧客の満足度をカスタマーサクセスの拡充により高めることで継続率を向上させつつ、戦略的なマーケティング展開により新規顧客の獲得を進め、取引企業数の拡大を図っている。顧客単価に関しては、従前から顧客のジョブ型採用への移行を支援し、女性・理系採用特化商品などといった新商品を投入していたが、顧客の採用課題を解決可能な商品ラインナップを拡充することにより顧客への提供価値を最大化することで単価向上を図っている。このような地道な事業施策の展開によって、キャリアプラットフォーム事業の成長性は着実に押し上げられてきている。
当年度においては、人員体制の強化とマーケティングに重点投資を行い、特に上半期においては従業員の採用活動や販売促進活動、広告宣伝といった投資活動を集中的に実施した。その一方で、コロナ禍においては積極的に取り組むことができなかったリアルイベントを多数開催することにより会員数の拡大を図り、加えて、顧客開拓や顧客単価に重点を置いた施策により新卒サービスにおける配信型商品であるスカウト機能の利用が顕著に増加するなど顧客との取引ボリュームが拡大し収益性が向上した。また、戦略的な外部成長機会の観点から、Palettが発行する新株予約権の取得による投資を実行した。
キャリアプラットフォーム事業においては、「累積取引社数」及び「累積会員数」を重要な経営指標として定義している。戦略的なマーケティング施策が奏功し、当年度末におけるキャリアプラットフォーム事業の累積取引社数は893社(前期末から97社増)に、また、累積会員数は525,064人(前期末から56,103人増)と、順調な伸長を継続している。
中途採用支援事業の今後の展開・拡大に向け、2024年2月1日付で「Liiga株式会社」を設立し、これに伴い、2025年1月期第1四半期より連結決算へ移行となった。2025年1月期通期の連結業績予想については、売上高が23.90億円、営業利益が4.50億円、経常利益が4.46億円、親会社株主に帰属する当期純利益が3.03億円を見込んでいる。
《SI》
提供:フィスコ