利益成長【青天井】銘柄リスト 〔第1弾〕 24社選出 <成長株特集>
1月下旬から本格化している23年10-12月期決算発表は今週から佳境に入る。本特集では、2月1日までに発表された決算の中から、10-12月期に過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益成長が“青天井”状況になっている銘柄にスポットライトを当てた。
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、23年10-12月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を10%以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している24社を選び出し、10-12月期実績の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのはM&A総研ホールディングス <9552> [東証P]。23年10-12月期(第1四半期)の経常利益は過去最高だった前年同期実績を2.4倍も上回る33.5億円に急拡大して着地。M&A仲介の成約件数が66件と前年同期(33件)から倍増したうえ、大型案件の増加によって成約単価も上昇した。第1四半期実績だけで、通期計画の71.9億円に対する進捗率は46.6%に達しており、業績上振れが期待される。好決算を受けて株価は連日急騰し、2日に上場来高値6350円まで上値を伸ばしている。
2位の三社電機 <6882> [東証S]は電源機器事業で大型パワーコンディショナーの評価用電源をはじめ、高付加価値製品の販売が拡大し、10-12月期(第3四半期)の経常利益は22.4億円と前年同期比6.3倍に膨らんだ。業績好調に伴い、24年3月期の同利益予想を10期ぶりの最高益となる30億円(従来計画は25億円)に上方修正するとともに、年間配当も50円(従来は40円)に増額修正している。株価は1月31日に約5年11ヵ月ぶりの高値をつける場面があった。
3位に入ったオリエンタルランド <4661> [東証P]の10-12月期(第3四半期)経常利益は前年同期比35.5%増の647億円と4四半期ぶりに過去最高益を達成した。東京ディズニーリゾート40周年イベントの開催やレジャー需要の回復を背景に入園者数が増加したほか、変動価格制による高価格帯チケット構成比の上昇やグッズ販売の増加などで利用者1人当たりの売上高も伸びた。
続く4位にリスト入りした第一三共 <4568> [東証P]の10-12月期(第3四半期)は、主力のがん治療薬「エンハーツ」の販売が大きく伸びたうえ、為替の円安進行が追い風となった。また、スイス製薬大手ノバルティス<NVS>から米子会社プレキシコンに対する米国特許侵害訴訟の和解金を受領したことも利益を押し上げた。好調な業績を踏まえ、24年3月期の業績見通しと配当予想を上方修正している。
※決算発表の集中期間中(2月14日まで)は、その日に発表された決算で10-12月期に増収増益を達成した銘柄を速報ベースで毎日19時ごろ配信しています。こちらも併せてご覧いただき、銘柄選びにご活用ください。
●「高成長企業を追う! 10-12月期【増収増益】リスト」配信一覧 ────
「1月29日版 19社選出」「1月30日版 45社選出」「1月31日版 56社選出」
「2月1日版 22社選出」「2月2日版 54社選出」
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 10-12月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<9552> M&A総研 140 3352 1397 60.5 7196 4484 76.9
<6882> 三社電機 115 2241 1042 16.2 3000 2582 8.6
<4661> OLC 35.5 64754 47800 13.8 147364 129439 84.4
<4568> 第一三共 34.0 97749 72938 45.2 205000 141164 49.3 *
<2980> SREHD 30.5 859 658 29.9 2000 1540 39.1
<4206> アイカ 29.6 8525 6576 15.4 25500 22088 15.2
<7931> 未来工業 28.7 2506 1947 30.6 6764 5181 16.9
<6617> 東光高岳 28.2 3094 2414 38.2 6500 4704 10.7
<2002> 日清粉G 25.3 16810 13412 42.2 47000 33051 20.6
<2222> 寿スピリッツ 24.5 5130 4121 38.5 14263 10295 31.6
<9368> キムラユニテ 24.2 1487 1197 5.9 4200 3965 12.1
<4956> コニシ 23.1 3436 2792 38.8 11000 7927 13.3
<4617> 中国塗 22.3 4218 3450 10.4 11500 10416 11.9
<7148> FPG 21.9 8595 7049 5.6 19000 17989 11.5
<7283> 愛三工 20.6 6070 5032 20.7 17000 14083 7.7
<9325> ファイズHD 19.5 503 421 16.0 1400 1207 16.0
<9744> メイテックG 18.7 5710 4812 5.2 17400 16540 19.8
<4559> ゼリア新薬 17.7 3949 3355 18.7 9000 7579 13.8
<9919> 関西フードM 17.3 3166 2698 52.2 8150 5355 17.0
<9267> Genky 15.2 2406 2089 20.4 8520 7079 17.5
<4220> リケンテクノ 14.6 2820 2461 15.5 9200 7964 8.0
<3003> ヒューリック 14.2 53849 47144 4.8 144000 137437 12.6
<8283> PALTAC 10.8 9046 8162 3.0 29500 28637 14.3
<9037> ハマキョウ 10.5 4107 3716 4.0 12800 12306 9.9
※ 2023年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、23年10-12月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を10%以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している24社を選び出し、10-12月期実績の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのはM&A総研ホールディングス <9552> [東証P]。23年10-12月期(第1四半期)の経常利益は過去最高だった前年同期実績を2.4倍も上回る33.5億円に急拡大して着地。M&A仲介の成約件数が66件と前年同期(33件)から倍増したうえ、大型案件の増加によって成約単価も上昇した。第1四半期実績だけで、通期計画の71.9億円に対する進捗率は46.6%に達しており、業績上振れが期待される。好決算を受けて株価は連日急騰し、2日に上場来高値6350円まで上値を伸ばしている。
2位の三社電機 <6882> [東証S]は電源機器事業で大型パワーコンディショナーの評価用電源をはじめ、高付加価値製品の販売が拡大し、10-12月期(第3四半期)の経常利益は22.4億円と前年同期比6.3倍に膨らんだ。業績好調に伴い、24年3月期の同利益予想を10期ぶりの最高益となる30億円(従来計画は25億円)に上方修正するとともに、年間配当も50円(従来は40円)に増額修正している。株価は1月31日に約5年11ヵ月ぶりの高値をつける場面があった。
3位に入ったオリエンタルランド <4661> [東証P]の10-12月期(第3四半期)経常利益は前年同期比35.5%増の647億円と4四半期ぶりに過去最高益を達成した。東京ディズニーリゾート40周年イベントの開催やレジャー需要の回復を背景に入園者数が増加したほか、変動価格制による高価格帯チケット構成比の上昇やグッズ販売の増加などで利用者1人当たりの売上高も伸びた。
続く4位にリスト入りした第一三共 <4568> [東証P]の10-12月期(第3四半期)は、主力のがん治療薬「エンハーツ」の販売が大きく伸びたうえ、為替の円安進行が追い風となった。また、スイス製薬大手ノバルティス<NVS>から米子会社プレキシコンに対する米国特許侵害訴訟の和解金を受領したことも利益を押し上げた。好調な業績を踏まえ、24年3月期の業績見通しと配当予想を上方修正している。
※決算発表の集中期間中(2月14日まで)は、その日に発表された決算で10-12月期に増収増益を達成した銘柄を速報ベースで毎日19時ごろ配信しています。こちらも併せてご覧いただき、銘柄選びにご活用ください。
●「高成長企業を追う! 10-12月期【増収増益】リスト」配信一覧 ────
「1月29日版 19社選出」「1月30日版 45社選出」「1月31日版 56社選出」
「2月1日版 22社選出」「2月2日版 54社選出」
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 10-12月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<9552> M&A総研 140 3352 1397 60.5 7196 4484 76.9
<6882> 三社電機 115 2241 1042 16.2 3000 2582 8.6
<4661> OLC 35.5 64754 47800 13.8 147364 129439 84.4
<4568> 第一三共 34.0 97749 72938 45.2 205000 141164 49.3 *
<2980> SREHD 30.5 859 658 29.9 2000 1540 39.1
<4206> アイカ 29.6 8525 6576 15.4 25500 22088 15.2
<7931> 未来工業 28.7 2506 1947 30.6 6764 5181 16.9
<6617> 東光高岳 28.2 3094 2414 38.2 6500 4704 10.7
<2002> 日清粉G 25.3 16810 13412 42.2 47000 33051 20.6
<2222> 寿スピリッツ 24.5 5130 4121 38.5 14263 10295 31.6
<9368> キムラユニテ 24.2 1487 1197 5.9 4200 3965 12.1
<4956> コニシ 23.1 3436 2792 38.8 11000 7927 13.3
<4617> 中国塗 22.3 4218 3450 10.4 11500 10416 11.9
<7148> FPG 21.9 8595 7049 5.6 19000 17989 11.5
<7283> 愛三工 20.6 6070 5032 20.7 17000 14083 7.7
<9325> ファイズHD 19.5 503 421 16.0 1400 1207 16.0
<9744> メイテックG 18.7 5710 4812 5.2 17400 16540 19.8
<4559> ゼリア新薬 17.7 3949 3355 18.7 9000 7579 13.8
<9919> 関西フードM 17.3 3166 2698 52.2 8150 5355 17.0
<9267> Genky 15.2 2406 2089 20.4 8520 7079 17.5
<4220> リケンテクノ 14.6 2820 2461 15.5 9200 7964 8.0
<3003> ヒューリック 14.2 53849 47144 4.8 144000 137437 12.6
<8283> PALTAC 10.8 9046 8162 3.0 29500 28637 14.3
<9037> ハマキョウ 10.5 4107 3716 4.0 12800 12306 9.9
※ 2023年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
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