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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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東証G
2,700円
前日比
+48
+1.81%
PTS
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20:00 11/25
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明日の株式相場に向けて=投資マネー還流で「グロース市場」動兆

 きょう(21日)の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比33円安の3万3354円と小幅続落。前日の米国株市場ではNYダウナスダック総合株価指数ともに上昇し、前者は8月中旬以来、後者は7月中旬以来の高値で引けるという順風満帆の展開だった。こうなると海外投資家のリスク許容度も高まり、日本株もリスクオンとなるのは自然な流れ。前日時点でプライム市場、日経225ベースいずれの騰落レシオも100%を超えた程度であり過熱感には程遠い状況だ。ただ、前日の朝方に日経平均が高値を形成したあたりから、“好事魔多し”を警戒した手仕舞い売りが五月雨的に出始めた印象を受ける。

 日経平均は前日の朝方に3万3800円台まで上値を伸ばし、7月3日の年初来高値3万3753円を抜き去る場面があった。意外なタイミングで「33年8カ月ぶり」の高みに到達した。その後は目先達成感からの利益確定売りで大引けは200円近く下落するという反動安に見舞われたが、この瞬間風速的な高値形成が当面の天井になるとは考えづらい。終値での3万3753円クリアを目指して今後も波状的に上値挑戦シーンが想定される。

 ただし、ここで気になるアンワインドの動きがある。これは株式市場ではなく為替市場の話だ。米国では長期金利の低下が続いており、足もとで10年債利回りは4.4%を下回ってきた。12月12~13日の日程で行われる次回FOMCでは政策金利は当然据え置きが予想され、会合後の記者会見で「パウエルFRB議長が事実上の利上げ打ち止めを示唆する可能性も少なからずある」(ネット証券マーケットアナリスト)という。他方、頑固にハト派路線を歩み続ける日銀だが、植田日銀総裁は「予想物価上昇率を考慮した実質的な金利水準は低い」という論調を前面に押し出すようになった。マイナス金利解除の地ならしと受けとめられている。米国での政策金利が既にターミナルレートに到達した一方、日本国内ではマイナス金利解除を最初の一歩として利上げの緒に就く可能性が高まっている。

 日米金利差はこれ以上広がらず、その差が徐々に縮まっていくという構図が明確に描かれている以上、外国為替市場でドル買い・円売りの動きは理に反する。中期タームで円が買い戻される流れが想定され、目先の円高加速で大勢トレンド転換が意識されている。円高は輸入コストを下げることから、国内のインフレ圧力を回避することに大きく貢献する。岸田政権が円安進行に頭を悩ませてきたのは紛れもない事実で、まさに慈雨といってよい。

 しかし、株式市場にとっては円安こそが株高をサポートする“真の友達”である。主要企業の4~9月期決算発表が大方の事前予想を上回る結果となり、平均EPSの上昇が日経平均上昇の原動力となったことは否定できないが、これも円安メリットによる部分が大きく、足もとでこの強力な追い風が止んで向かい風に変わるようなら、株式市場にとっても“これまでと話が違う”ということになる。

 ただ、きょうのマーケットで一つ特徴的なことは、プライム市場の値上がり銘柄数が値下がり数を大幅に上回っていたことだ。これは小型株人気を映したもの。大型株は半導体関連を除いて軟調な銘柄が多かったが、小型株指数は大型・中型・小型3指数の中で唯一プラスで引けた。更に、注目すべきはグロース市場指数。きょうで3日続伸となり、これまで売られ続けていた同指数は着実に戻り足を見せ始めている。円高を苦にしないマーケットであるだけでなく、米長期金利上昇と連動するグロース株売りの洗礼も回避しやすくなった。ようやく黎明を迎えつつある同市場に目を向ける時が訪れた。個別は海外投資家も参戦しやすい主力中心に資金が集まっているが、この流れに乗って業績変化率の高い好実態株に目を向けたい。「PDハウス」を展開するサンウェルズ<9229>のほか、Vチューバープロダクションを運営するカバー<5253>、「ビズリーチ」で有名なビジョナル<4194>などのリベンジ相場に期待。このほか半導体関連も小型株に動意づく銘柄が相次いでおり、グロース市場銘柄ではないが、上場後まだ4カ月弱の直近IPO銘柄であるテクニスコ<2962>に見直し余地あり。アドテック プラズマ テクノロジー<6668>も好チャートだ。

 あすのスケジュールでは、10月の白物家電出荷額が午前中に開示、午後取引時間中には10月の全国スーパー売上高が発表される。また、東証グロース市場にバリュークリエーション<9238>が新規上場する。海外ではオランダで総選挙が行われるほか、10月の米耐久財受注額、11月の米消費者態度指数(ミシガン大学調査・確報値)などに注目。(銀)

出所:MINKABU PRESS

最終更新日:2023年11月21日 17時13分

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