サイバートラスト---2Q増収増益、認証・セキュリティサービスの売上高が順調に推移
サイバートラスト<4498>は25日、2024年3月期第2四半期(23年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比3.6%増の29.81億円、営業利益が同3.7%増の4.25億円、経常利益が同2.3%増の4.26億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同0.5%増の2.82億円となった。
認証・セキュリティサービスの売上高は前年同期比9.0%増の18.44億円となった。DX市場の拡大によるセキュリティニーズを捉え、(1)電子認証サービス「iTrust」では金融機関向けや自体向けのeKYCサービスや電子契約サービスを展開する各パートナー、(2)デバイス証明書管理サービス「デバイスID」では企業向けのクラウド認証サービス・リモートアクセスを展開する各パートナー、(3)SSL/TLSサーバー証明書「SureServer」の各パートナーとの取引増加により伸長した。
Linux/OSSサービスの売上高は同6.1%減の6.61億円となった。企業向けLinuxサポートのうちCentOS延長サポートは一部案件の契約金額の見直しがあったものの契約件数は増加し更新率も高水準を維持している。2024年6月にコミュニティサポートが終了するCentOS7の延長サポートを第4四半期以降に案件増加を見込み海外提携および国内パートナーネットワークの強化を実施した。
IoTサービスの売上高は同1.2%減の4.74億円となった。(1)IoT・組込み用Linux OSである「EMLinux」のサポートサービスにおいて、従来の車載機器、工場用装置、制御機器の領域での契約に加えて新たに医療機器、OA機器の領域で新規契約を獲得したこと、(2)車載機器、次世代情報通信基盤向けの領域でセキュリティコンサル案件の大規模契約を獲得したこと、(3)受託開発においては顧客側の製品開発・生産スケジュールの変更により「EMLinux」のカスタマイズする受託開発案件の成約が遅れたこと、その結果、わずかに減収となった。
第2四半期業績は計画通りの進捗であり、2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比21.6%増の75.00億円、営業利益が同32.9%増の14.00億円、経常利益が同31.4%増の14.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同31.0%増の9.50億円とする期初計画を据え置いている。
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提供:フィスコ