三菱HCキャ Research Memo(12):2024年3月期も増益を計画
■今後の見通し
● 2024年3月期の業績見通し
三菱HCキャピタル<8593>の2024年3月期の連結業績予想(親会社株主に帰属する当期純利益のみ開示)は、親会社株主に帰属する当期純利益を前期比3.2%増の1,200億円としている。想定為替レートは1米ドル=130円、1英ポンド=160円で、純利益ベースのROAは横ばいの1.1%、ROEは為替影響を考慮して同0.4ポイント低下の7.8%の見込みとしている。親会社株主に帰属する当期純利益(同37億円増)の要因別増減分析の予想は、事業成長(旅客需要回復を背景とする航空事業の伸長など)で同280億円増、貸倒関連費用は横ばい、経費増加(10年後のありたい姿の実現に向けた投資、営業活動推進に伴う費用の増加など)で同110億円減、特別損益(既存事業領域の再構築・再定義に係る費用の計上など)で同20億円減、その他(前期に計上した税金費用の減額効果剥落など)で同110億円減としている。なお、統合当初に経営統合プロセス(PMI)として定めたタスク(同社本体における組織構造の平易化、同一地域・業種におけるグループ会社の統合など)は予定どおり2023年3月末までに終了し、経営資源シナジーは2023年3月期までに50億円程度発現しており、2024年3月期までには当初計画どおり100億円の発現を見込んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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提供:フィスコ