三菱HCキャ Research Memo(3):三菱UFJリースと日立キャピタルが2021年4月に経営統合
■会社概要
1. 会社概要
三菱HCキャピタル<8593>は、三菱UFJリースと日立キャピタルが2021年4月に経営統合した大手リース会社である。「10年後のありたい姿」として「未踏の未来へ、ともに挑むイノベーター」を掲げ、銀行・商社系とメーカー系のリース会社の融合やM&A・アライアンスの積極活用などにより、従来のリース業、金融サービスのみならず、その枠を超えた高付加価値サービスへのシフトなど、ビジネスモデルの進化・積層化、事業ポートフォリオの変革、先進的なアセットビジネスの展開を推進。気候変動をはじめとするさまざまな社会的課題の解決や新たな社会価値の創出に取り組んでいる。
同社は、国内以外に、欧州、米州、中国、ASEANなど世界20ヶ国以上で事業を展開している。2023年3月期末時点の総資産は10兆7,261億円、純資産は1兆5,510億円、株主資本は1兆2,723億円、自己資本比率は14.3%、従業員数は8,648人である。
2. 沿革
三菱UFJリース(1969年設立のUFJセントラルリースと1971年設立のダイヤモンドリースが2007年4月に合併)と、日立キャピタル(1957年設立の東京日立家庭電器月賦販売(日立クレジット)と1968年設立の日立リースが2000年10月に合併)が2016年8月に資本業務提携し、さらに、2021年4月に経営統合(存続会社は三菱UFJリース)して商号を三菱HCキャピタルに変更した。同社は東京証券取引所プライム市場、ならびに名古屋証券取引所プレミア市場に上場している。
2021年4月の経営統合時に計画した2年間の統合作業が予定どおりに完了し、2023年5月には中期経営計画「2025中計」を公表した(詳細は後段の成長戦略の項で解説)。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
《SO》
提供:フィスコ