新興市場銘柄ダイジェスト:JDSCは大幅に5日続落、セキュアヴェが年初来高値
<4418> JDSC 1167 -107
大幅に5日続落。新規材料は見当たらないが、日経平均株価が一時前日比600円超安となるなど株式市場全体が下押しする中、売りが膨らんでいる。前場終了時点の値下がり率は東証グロース市場で1位。JDSC株は9月27日に年初来高値を記録するまで8連騰。その後は利益確定売りに押され、下値を模索する展開が続いている。チャート的には75日移動平均線が位置する1022円前後がサポートラインとして意識されているようだ。
<3042> セキュアヴェ 411 +53
年初来高値。Microsoft365の可視化・レポートに特化したSaaS型のログ分析サービス「LogStare M365」のオンプレミス版「LogStare M365ソフトウェア」を子会社のLogStare(東京都中央区)が10日にリリースすると発表している。2日にエム・クレスト(東京都千代田区)と業務提携し、医療機関向けにランサムウェア検知サービスを無償で提供するキャンペーンを実施すると公表したことも引き続き材料視されているようだ。
<5259> G-BBDI 617 +100
ストップ高。朝方に相場全体の悪化に追随して上場来安値を更新したが、子会社のネットビジネスサポート(東京都渋谷区)が会社情報を検索・チェックできるサービス「クリックサーチ」の提供を開始したと発表すると、買い優勢に転じている。同サービスはブラウザの拡張機能を利用する。検索した会社情報を社内システムに反映できるほか、営業ターゲットの企業の部署名や住所、電話番号を把握し、リストを作成できるという。
<7776> セルシード 401 +26
大幅に続伸。2日に厚生労働省の「再生医療等製品製造業許可」を更新したと発表したことが引き続き買い材料視されている。新たな期限は28年9月。セルシードは再生医療等製品として同種軟骨細胞シートなどの製造販売承認取得を目指しており、引き続き製造体制の整備を進めるとしている。また、同社株の25日移動平均線が200日移動平均線を上抜けており、先高期待も買いを支えているようだ。
<4192> スパイダープラス 562 -18
続落。BPOサービス「SPIDERPLUS BPO」の対応業務を拡充したと発表している。建設DXサービス「SPIDERPLUS」を活用した検査業務の準備作業に加え、一定の工事で作成が義務付けられる施工計画書や施工体制台帳の作成代行、SPIDERPLUSに登録された工事写真や報告書等のドキュメントの整理を対応業務として追加した。今後、SPIDERPLUSの画面上から必要な業務をBPOサービスへ依頼する機能の搭載も視野に入れているという。
<3498> 霞ヶ関キャピタル 7390 +1000
ストップ高。5カ年の中期経営計画を4カ年に短縮して達成する計画に修正したと発表している。営業利益目標200億円の達成時期を26年8月期から25年8月期に前倒しする。ホテル需要が急速に回復し、アパートメントホテル事業が拡大しているため。24年8月期の営業利益予想は前期比91.3%増の85.00億円とした。年間配当予想は120.00円で、前期(60.00円)から倍増。23年8月期の営業利益は107.4%増の44.42億円で着地した。
《ST》
提供:フィスコ