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4372 ユミルリンク

東証G
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PER PBR 利回り 信用倍率
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時価総額 52.2億円
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ユミルリンク Research Memo(7):2023年12月期も過去最高業績の更新を目指す。新規顧客の開拓にも注力


■今後の見通し

ユミルリンク<4372>の2023年12月期の業績は、売上高で前期比10.1%増の2,400百万円(うちストック売上が同10.3%増の2,351百万円、スポット売上が同0.2%増の48百万円)、営業利益で同10.4%増の575百万円、経常利益で同10.5%増の575百万円、当期純利益で同10.3%増の396百万円と、期初計画を据え置いている。売上高は9期連続、営業利益は5期連続の過去最高業績の更新をそれぞれ計画している。

インターネット、SNS、スマートフォンなどの普及によりデジタルマーケティング市場がさらに拡大するなど、好調な外部環境の継続が想定される。同社は、主力製品の「Cuenote(R) FC」「Cuenote(R) SMS」の拡販に引き続き注力する。メール送信サービスの「Cuenote(R) FC」は、足元で契約間近の案件を複数抱えている。特に同社のメインターゲットであるエンタープライズ企業からの引き合いが引き続き好調であり、確実に受注し業績に取り込むとしている。加えて、大規模配信ニーズを持っている顧客を中心に同社の大規模・高速配信を可能にする技術力を訴求しながら、新規顧客の獲得にも引き続き注力する。下期はプロモーションを積極化し見込み客にアプローチしながら、2024年12月期の契約案件も作り込む方針だ。

「Cuenote(R) SMS」は、上期において若干の遅れが見られたものの、下期は期末にかけて新規顧客の受注率を高めながら利益を積み上げる方針だ。足元では良い商談が入ってきており、これが受注され下期の業績に寄与することが期待される。また、上期に市場に投入した新規サービス・機能も業績予想達成に向けて寄与することが見込まれる。「Cuenote(R) SMS for LGWAN」は、本格的な利益貢献は2024年12月期を見込むものの、一部案件は下期の業績貢献も期待できる。SMSの送信者番号共通化、Webhook機能の追加といった「Cuenote(R) SMS」の魅力を高めることで、新規受注の拡大につなげる。同事業を取り巻く事業環境は競争の激化とその中で単価の低下が潮流としてあるものの、同社は積極的に新規顧客を獲得し市場シェアを高める方針だ。

また同社は、期末に向けて事業の根幹である従業員の採用にも注力する。IPOによる知名度や信用度の向上により、足元の採用環境は良好で、期末に向け増員する構えだ。事業環境が良好で旺盛なニーズに対応できる人員体制を構築することにより、業績拡大のスピードも早まる可能性もあると弊社は考える。

インターネット、SNS、スマートフォンなどの普及によりデジタルマーケティング市場のさらなる拡大が見込まれること、2023年12月期第2四半期に同社売上の85.9%を占めたメール送信サービス市場の2021~2026年度のCAGRが8.0%と高い成長が見込まれていること、同期間のSMS送信サービス市場のCAGRも14.8%と急伸が見込まれていること、デジタルマーケティングの拡大に伴い顧客が保有するメールアドレス数が増え、大規模・高速配信に対する需要拡大が引き続き見込まれることなどを踏まえると、2023年12月期下期においても業績は好調に推移すると弊社は見ている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)

《SI》

 提供:フィスコ

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