新興市場銘柄ダイジェスト:揚羽は大幅に反落、FLNが大幅に7日ぶり反発
<9241> FLN 1457 +100
大幅に7日ぶり反発。東証が25日から信用取引に関する規制措置を解除し、買い手掛かりとなっている。前営業日まで新規の売付及び買付に係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする規制措置を受けていた。日証金も増担保金徴収措置を解除している。規制解除で売買が活性化するとの期待が広がっていることに加え、前営業日までの続落を受けて押し目買いも入っているようだ。
<7320> 日本リビング保証 2775 +136
年初来高値。SBI証券が投資判断を「買い」で継続した上で、目標株価を3370円から4170円(22日終値2639円)に引き上げている。同証券は、HomeworthTech事業の受注好調、保証残高の順調な増加に加え、中期計画が保守的であるとの判断から基準年を25年6月期から26年6月期へ変更。23年6月期が成長投資吸収で売上高、利益ともに過去最高を記録したこと、人材投資強化継続で中期計画後の新たな中核事業の確立を目指すことを注目点としている。
<9330> 揚羽 1771 -419
大幅に反落。朝高に高値を更新した後、利益確定売りに押されている。揚羽は21日に新規上場した後、連日でストップ高を付けるなど急騰。この日も公開価格(1400円)の1.7倍に迫る2350円まで上伸したが、その後は買い一服感が台頭し、値下がりに転じている。今月下旬から10月にかけて新規株式公開(IPO)が相次ぐため、投資資金を確保するための換金売りも重なっているようだ。
<4586> メドレック 259 +23
大幅に続伸。米創薬ベンチャーのAlto社とメドレックスの経皮吸収技術を適用した中枢神経領域の新規医薬品候補に関する提携契約を締結したと発表している。所定の開発段階まで両社共同で開発を実施した後、Alto社が主体となって開発を推進し、全世界で商業化する権利を持つ。メドレックスはAlto社から開発の進捗に応じたマイルストン収入を受領する。製品上市後は売上高に応じたロイヤルティを受領する。
<4417> グローバルセキュ 4695 +215
5日続伸。兵庫県警察とサイバー空間の脅威への対処能力の強化を目的に連携・協力する協定を締結したと発表している。サイバー犯罪被害の警察への相談・通報が促進されるための取り組みに加え、兵庫県内の企業のセキュリティ対策強化に向けた協働、兵庫県警のサイバーセキュリティ対処能力向上で協力する。サイバーセキュリティ分野で兵庫県の神戸市にIT人材が集まる気運を高めるとしている。
<4393> バンクオブイノベ 5440 +170
大幅に続伸。未定としていた23年9月期の営業損益予想を50.00億円の黒字(前期実績10.08億円の赤字)と発表している。新作の開発や事業展開の強化、体制構築にかかる先行投資を実施したが、22年10月にリリースしたスマートフォン向けRPG「メメントモリ」が好調に推移し、黒字に転換する見込みとなった。このところバンク・オブ・イノベーション株は25日移動平均線を下回って推移していたため、値頃感も買いを後押ししているようだ。
《ST》
提供:フィスコ