坪田ラボ---ビスフェノールA暴露が眼軸長伸長に及ぼす影響及びERストレスの観点から見た強膜に及ぼすメカニズムの論文発表
坪田ラボ<4890>は5日、同社代表坪田一男(慶應義塾大学名誉教授)が慶應義塾大学医学部と実施する共同研究において、モデルマウスを用い、ビスフェノールA暴露が眼軸長伸長に及ぼす影響および小胞体(ER)ストレス(ERストレス)の観点から見た強膜に及ぼすメカニズムに関する研究の結果及び考察が学術誌『Frontiers in Medicine』に掲載されたことを発表。
本研究により、BPA投与が強膜ERストレスを誘導しマウスの眼軸長の伸長をもたらすこと、PERK軸とATF6軸は、BPA誘発ERストレスの際に活性化される主要な経路であること、4-PBAはBPA誘発近視の進行を抑制することが示された。
同社では、本論文にて近視進行抑制効果が示唆された低分子化合物4-PBAをもとに点眼薬(TLM-003)の開発を進めている。日本および台湾、インドネシア、ベトナムにおいてはロート製薬<4527>と共同開発研究契約・実施許諾契約を結んでおり、欧州、米国ではフランスの Laboratoires Thea と関連特許の独占的実施権許諾契約を結んでいる。
同社は今後も、このような優れたサイエンスを、TLM-003など大きなイノベーションを起こす製品群の開発に着実につなげていくとしている。
《YI》
提供:フィスコ