新興市場銘柄ダイジェスト:NPC、TrueDataがストップ高
<2934> Jフロンティア 4775 +75
大幅に6日ぶり反発。22年11月7日に発行した新株予約権について、割当先に対して行使停止指定を通知すると発表している。停止指定の対象となる新株予約権数は1191個(潜在株式数11万9100株)で、行使停止指定期間は31日から10月30日まで。足元の業績などを鑑みた措置という。新株予約権の行使停止で株式価値の希薄化懸念が和らいだことに加え、前日までの続落を受けて値頃感があることも買いを後押ししているようだ。
<2160> GNI 2140 -258
大幅に5日ぶり反落。持分法適用会社で米ナスダック市場に上場するCatalyst Biosciences, Inc.(CBIO)が29日に開催した株主総会について、各議案の可決状況は米国のルールや休日の関係上、遅くとも米国時間の9月5日までに開示する旨を確認したと発表している。株主総会ではジーエヌアイグループとの取引が審議される予定だったことから、可決状況に関する不透明感を嫌気して売りが先行しているようだ。
<6255> NPC 706 +100
ストップ高。23年8月期の営業利益予想を従来の6.58億円から9.41億円(前期実績6.20億円)に上方修正している。仕入れコストの削減に加え、製造工程と現地作業でのコスト削減などの原価低減策が寄与した。部品販売の好調が続いたことも利益を押し上げる見通し。業績修正に併せ、期末配当予想を従来の2.00円から6.00円(前期末実績2.00円)に増額修正した。
<4416> TrueData 570 +80
ストップ高。小売業が新規出店を計画する際の売上高を予測する新サービス「SalesSensor」の提供を開始すると発表している。販売開始は9月13日の予定。小売業が独自に持つ売上実績データや店舗情報に加え、競合店の情報、人口や乗降客数、平均世帯年収など外部のオープンデータをAIが分析し、地域特性を加味した売上予測を自動的に算出する。出店後の売上を検証するなど継続的にマーケティングを支援することも可能という。
<7318> セレンディップ 1509 +106
年初来高値。製品単位のCO2排出量をリアルタイムで実測できるクラウドサービス「GreenConnex」を東邦ガス<9533>と共同開発し、同サービスを活用したカーボンニュートラル実現に向けたコンサルティングやエンジニアリングサービスの提供を開始すると発表している。自動車業界や化学業界、食品業界などの企業を中心に具体的な提案をすることで、企業のCO2排出量削減に貢献するとしている。
<5574> ABEJA 5290 +280
大幅に反発。PwCコンサルティング(東京都千代田区)と生成AIなど最新テクノロジーを活用した企業のDX推進支援に関する協業を開始したと発表している。両社で連携して顧客企業に対して共同提案を実施するほか、専門性を活かしたアドバイザリー、実装フェーズの強化を図り、企業での生成AIの導入や実活用の推進に加え、新たなビジネスの創出や企業の競争力と価値の向上を目指す。
《ST》
提供:フィスコ