ハマキョウ Research Memo(1):2023年3月期は15社の物流を新規受託。3PLのニーズが年々高まる
■会社概要
ハマキョウレックス<9037>は、独立系の物流一括受託(3PL)大手である。営業収益構成比は物流センター事業約60%と貨物自動車運送事業約40%の比率となっており、これまで近鉄物流(株)(現 近物レックス(株))等を買収して事業拡充に努めてきた。3PL(3rd Party Logistics)とは、顧客の物流全般を包括的に請け負って物流費圧縮や業務効率化を実現する、言わば物流業務のアウトソーシングを意味する。同社はこの分野において、ビジネスの経験、実績が豊富だ。
同社は1971年静岡県浜松市で設立以来、急速な成長を遂げ、現在は全国、海外(インド)に拠点がある。業界では物流を含めた総合的な事業体制見直しが進行するなか、3PLのニーズは年々高まりつつある状況だ。2023年3月期には新規に15社の物流を受託した。また、期末時点で同社の物流センター数は、155センターに拡充した。内訳は、自社センターが50、借用センターが105となっている。既に受注済みの案件以外にも、ビジネスとして進めている新規案件が多数存在することから、成長途上にある印象が強い。同社は、2023年3月期に山口県内で自社物流センターが竣工するなど、顧客のニーズに沿う形で物流センターの強化に努めている。また、2023年3月期までに実施した近年のM&Aは貨物自動車運送事業で2021年10月の大一運送(株)、2022年2月の中神運送(株)、2022年4月の東日本急行(株)の子会社化がある。中期経営計画の下、スケールメリットを追求している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)
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提供:フィスコ