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6291 日本エアーテック

東証S
1,211円
前日比
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業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.0 0.85 4.13
時価総額 128億円
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エアーテック Research Memo(5):2023年12月期第1四半期は増収、利益はわずかに減少も計画線上


■業績動向

1. 2023年12月期第1四半期決算の業績概要
日本エアーテック<6291>の2023年12月期第1四半期(2023年1月~3月)業績は、売上高が前年同期比17.3%増の4,023百万円、営業利益は同1.7%減の413百万円、経常利益は同1.9%増の435百万円、四半期純利益は同1.2%減の291百万円と増収減益となった。2021年第2四半期以降、感染症対策製品の特需は収束し減少傾向にあるものの、老人福祉・介護施設分野等の需要により一定水準を確保した。バイオロジカル分野では、感染症研究用や再生医療分野の細胞加工用クリーンルーム、製薬・化粧品及び食品工場への設備投資が拡大した。電子工業分野においては、半導体関連の製造装置メーカー、電子材料関連や電子部品メーカーへの売上が堅調に推移した。HEPAフィルターをはじめとする高性能フィルターの交換需要も拡大しており、2022年8月より稼働した赤城スマートファクトリーにおける生産・出荷も順調な推移となった。営業利益は、2022年11月に標準製品の値上げを実施したこともあり、営業利益率は10.3%となった。しかし、前年同期比においては、感染症対策製品等を主とした標準品の販売が多かったため営業利益率が12.3%と高水準であったこと、また今期に販売した「クリーンルーム」「フィルターユニット」の粗利率が低かったこと等により、下回った。

2. 分野別売上高
2020~2021年12月期はコロナ禍による影響から医療、製薬を中心としたバイオロジカル分野の販売比率が約65%を占めていたが、2022年12月期はバイオロジカル分野が53%、電子工業分野が47%と電子工業分野が復調してきており、第1四半期もバイオロジカル分野が52%、電子工業分野が48%とほぼ同じ傾向で推移した。

3. 品目別売上高
クリーンルームは、感染症研究施設、電子工業分野、再生医療分野等幅広い分野への販売が好調となった。受注残も多く、通期の売上高は前期を超える見込みである。クリーンルーム機器の売上高も、半導体・電子部品メーカーの堅調な設備投資に支えられ好調に推移した。クリーンブースは、電子工業分野関連の国内案件が多数受注したことから好調となった。クリーンベンチ・バイオロジカリー機器においては、新型コロナウイルス感染症に限らず他の感染症の研究や製薬会社の設備投資が増加した。据付・保守サービス部品に関しては、交換用HEPAフィルターの売上が伸びたが、通期の売上高は前期と同程度と予想している。

4. 財務状況
第1四半期末における総資産は20,190百万円と、前期末213百万円の増加となった。現金及び預金は6,120百万円となり、244百万円減少した。これは配当金、法人税及び草加工場近隣の土地取得費用によるものである。固定資産は、草加の土地取得により、252百万円増加した。

負債合計は6,593百万円と、前期末比543百万円増加した。流動負債は5,665百万円となり、582百万円の増加であった。主な内訳は、電子記録債務115百万円の増加、未払金法人税等87百万円の増加、賞与引当金164百万円の増加である。固定負債は928百万円と、同38百万円減少した。

純資産は13,596百万円と、前期末比330百万円減少した。主に配当金624百万円の支出による減少、四半期純利益291百万円の計上によるものである。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)

《YI》

 提供:フィスコ

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