新興市場銘柄ダイジェスト:シイエヌエスは年初来高値、ABEJAがストップ安
<9560> プログリット 1060 +13
大幅に続伸。23年8月期第3四半期累計(22年9月-23年5月)の営業利益を前年同期比84.3%増の4.38億円と発表している。メディア対応などを通じた知名度向上で個人顧客の予約数・契約数が増加傾向にあるほか、サブスクリプション型の英語学習サービスの有料課金ユーザーの増加などが寄与した。通期予想は前期比41.1%増の4.60億円で据え置いたが、進捗率は95.2%に達している。
<4199> ワンプラ 1161 +40
大幅に続伸。23年8月期第3四半期累計(22年9月-23年5月)の営業損益を1.29億円の赤字(前年同期実績5.14億円の赤字)と発表している。オリジナルタイトル「クラッシュフィーバー」やZホールディングス<4689>傘下のLINEとの協業タイトル「ジャンプチ ヒーローズ」が堅調に推移したことに加え、既存タイトルの運営体制見直しなどで売上原価や販管費を抑制したことなどが奏功し、赤字が縮小した。通期予想は非開示。
<5574> ABEJA 5680 -1500
ストップ安。23年8月期第3四半期累計(22年9月-23年5月)の営業損益を3.78億円の黒字と発表している。説明資料によると、前年同期実績は0.69億円の赤字。企業のデジタルトランスフォーメーション推進を支援したことが奏功し、黒字に転換した。通期予想は3.90億円の黒字で据え置いた。進捗率は96.9%に達しているが、これまで好業績を期待して買われていたこともあり、材料出尽くし感で売られているようだ。
<6567> SERIOHD 712 +100
ストップ高。26年5月期の営業利益目標を7.66億円とする中期経営計画を発表している。就労支援事業でコールセンターへのコンサルティングなどサービス提供領域を拡大するほか、放課後事業で民間へ運営移管する新規自治体への進出などを図る。24年5月期の営業利益予想は前期比114.5%増の4.39億円とした。年間配当予想は8.50円(前期7.00円)。23年5月期の営業利益は12.5%減の2.04億円で着地している。
<4076> シイエヌエス 1921 +206
年初来高値。24年5月期の営業利益予想を前期比29.6%増の7.24億円と発表している。事業基盤の強化や新たな顧客獲得、デジタル変革ソリューションの拡充などを推進する。年間配当予想は46.00円とし、前期(45.00円)から増配する。23年5月期の営業利益は4.8%増の5.59億円で着地した。デジタル革新推進事業などが堅調に推移した。また、顧客のビジネス変革デザインを支援するコンサルティング事業部を設立したことも開示している。
<6521> オキサイド 3810 +415
大幅に続伸。24年2月期第1四半期(23年3-5月)の営業損益を0.48億円の赤字(説明資料によると、前年同期実績は3.24億円の黒字)と発表している。主力の半導体事業で発生していた一部調達部材の不具合がおおむね解決に向かい、同事業の売上高が四半期で過去最高となった。通期予想の営業損益は4.71億円の黒字で据え置いた。第1四半期が会社計画(2.29億円の赤字)を上回ったことが好感され、買いが入っているようだ。
《ST》
提供:フィスコ