信用
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)のみができる銘柄
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7247 ミクニ

東証S
324円
前日比
+4
+1.25%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
6.8 0.28 4.32
時価総額 110億円
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明日の株式相場に向けて=「超高成長」と「超バリュー」の2頭立て馬車

 名実ともに7月相場入りとなった3日の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比564円高の3万3753円と大幅反発。今週はETFの分配金捻出のための換金売りが頭を抑え、スケジュール的にも6月FOMCの議事要旨や週末の米雇用統計といった重要イベントを控えることで、そう簡単には上値を追えないだろうという見方が強かった。ところが、その思惑は週明け早々に大きく覆された格好だ。

ナスダック総合株価指数は年初から30%高を超えた。金融引き締め懸念が世界的に拭えないなかにあって、ハイテクセクターが際立って買われていることに違和感もあるが、これが現実である。ちなみに日経平均もナスダック指数と波動が似通っており、年初から30%超の上昇で両指数揃って年初来高値を更新した。その上昇スピードは確かにバブル的色彩を帯びているのだが、これでは買えないと手を拱(こまね)いているうちに、株価は更に中空へと舞い上がっていく。「出遅れた機関投資家は機会損失に頭を抱えている。これを取り戻すために売りから入って、下がったところでドテン買いを入れ保有株のポジションを増やしたいと考える」(中堅証券マーケットアナリスト)が、なかなかその目論見通りには進んでいないのが今の相場である。

 個別では、 生成AI絡みで新たな潮流に乗っている 半導体主力銘柄が売買代金上位にズラリ並んだ。1位がレーザーテック<6920>できょうも2000億円以上の売買代金で群を抜いているが、2位にアドバンテスト<6857>、3位がソシオネクスト<6526>。東京エレクトロン<8035>は第5位に入った。ちなみに4位はソフトバンクグループ<9984>であり、同社も子会社に英半導体設計大手のアームを擁し、生成AI市場に照準を合わせている点で他の半導体主力銘柄と同類項に挙げられる。

 米株市場でナスダック指数上昇に反映されるハイテク系グロースへの資金流入は、東京市場でも同じ傾向が見て取れる。AI用半導体は金利動向に左右されない“鋼鉄のハイテク株高トレンド”形成に一役買った。そして、生成AI人気は企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)シフトの流れとも合流している。

 ハイテク系グロースへの攻勢はテンバガーが狙えそうな時価総額の小さい銘柄にも波及している。前週末1日にアップされた株探トップ特集『究極の成長株&最強の割安株』6選では、成長株の部でArent<5254>、プライム・ストラテジー<5250>、ビープラッツ<4381>の3銘柄が取り上げられたが、全体の地合いも味方して一直線に投資マネーが流れ込んだ。これは足もとの株価の位置云々というチャート的な視点ではなく、ビジネスモデルに描かれる今後の収益成長に向けた伸びしろから、「今の時価総額では終わらない」という見方が資金を誘引したと思われる。同トップ特集の成長株選抜と同様の観点で他の銘柄を探すと、6月13日に東証グロース市場に新規上場した直近IPO銘柄のABEJA<5574>などの押し目は拾っておいて妙味がありそうだ。また、直近IPO銘柄以外では企業や官庁向けクラウドで高実績を誇るSBテクノロジー<4726>や、生成AI分野をテリトリーに成長新ステージを狙うメタリアル<6182>なども面白い存在となる。

 なお、同トップ特集ではハイパーグロース株と対極にある超バリュー株にも照準を合わせている。今はバリュー株でもPBRを大きく下回る銘柄の中からグロース顔負けの俊足を発揮する銘柄が相次いでいる。東証の低PBR改善要請が加わって化学反応を起こしたかのように流動性にも厚みが加わり、株価の居どころを変える銘柄が相次ぐ状況だ。紹介されたミクニ<7247>はストップ高寸前まで買われる場面があった。このほか自動車部品セクターではフタバ産業<7241>。建設セクターで巴コーポレーション<1921>やナカノフドー建設<1827>。紙パ株では中越パルプ工業<3877>及び、半導体用テープなど電子部材も手掛ける巴川製紙所<3878>に穴株妙味。また、日本金属<5491>などもマークしたい。

 あすのスケジュールでは、6月のマネタリーベースが朝方取引開始前に発表されるほか、午後取引時間終了後に6月の財政資金対民間収支が開示される。また、IPOが1社予定されており、東証グロース市場にAeroEdge<7409>が新規上場する。このほか、午前中に10年物国債の入札が行われる予定。海外では豪中銀が政策金利を発表する。なお、米国は独立記念日の祝日に伴い休場となる。(銀)

出所:MINKABU PRESS

最終更新日:2023年07月03日 18時02分

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