タメニー---23年3月期は増収、カジュアルウェディング事業とテック事業が2ケタ増収に
タメニー<6181>は12日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比0.5%増の56.04億円、営業損失が1.51億円(前期は1.53億円の損失)、経常損失が2.30億円(同2.18億円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失が2.37億円(同3.20億円の損失)となった。
婚活事業の売上高は前期比12.3%減の22.72億円、営業利益は同27.0%減の5.87億円となった。結婚相談所で在籍会員数が漸減傾向となり収益が減少した。なお、9月以降は営業体制強化と段階的な広告強化で新規入会者数が増加に転じ、在籍会員数の漸減傾向も底打ちの兆しが見える状況となった。一方、婚活パーティーでは結婚相談所への送客が好調に推移するとともに、割引抑制や運営効率化等で収益が拡大した。
カジュアルウェディング事業の売上高は前期比11.6%増の26.90億円、営業損失はのれん償却費1.52億円を計上し2.29億円(前期は2.12億円の損失)となった。スマ婚シリーズの施行件数が減少したものの、2次会くんの施行件数が大幅に増加したこと、LUMINOUSの単価が衣装高品質化に伴い上昇したことから増収となった。一方、次期の収益拡大に向け、広告強化や営業体制整備等を進めたことから減益となった。
テック事業の売上高は前期比21.6%増の1.68億円、営業利益は同25.9%増の0.64億円となった。婚活事業者間の相互会員紹介プラットフォームであるコネクトシップで新たな利用事業者が加わり、課金対象会員数も増加し収益が拡大した。また、2022年4月に設立した結婚相談所連盟では加盟数が順調に増加を続け、2022年7月に開始したコネクトシップを活用した婚活パーティーでは第3四半期以降に開催数を拡大した。
ライフスタイル事業の売上高は前期比0.5%増の0.70億円、営業利益は同33.5%増の0.25億円となった。保険販売で顧客ニーズに即した提案活動により新規保険契約証券数が大幅に伸長したものの、新型コロナウイルス感染症に係る医療保険の給付対象範囲の変更により一時的に解約率が上昇し微増収にとどまった。一方、生産性の向上により利益は大きく伸長した。
法人・自治体向け事業の売上高は前期比8.2%増の4.21億円、営業利益は同14.1%減の0.75億円となった。企業イベントプロデュースで施行単価が上昇したものの忘年会需要が低減したこと、今後の顧客獲得に向け広告強化を進めたことから収益が減少した。一方、地方自治体向け婚活支援では婚活支援システムの提供、婚活支援センターの運営受託、各種イベントの受注のいずれも好調に推移した。
2024年3月期通期の業績予想については、売上高が前期比3.1%増の57.80億円、営業利益が0.50億円、経常利益が0.00億円、当期純利益が0.20億円を見込んでいる。なお、2024年3月期より非連結決算へ移行するため、連結業績予想は開示されず、個別業績予想が開示されている(2024年3月期通期の売上高前期比は2023年3月期連結業績と2024年3月期個別業績予想の比較)。
《YI》
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