ODKソリューションズ---23年3月期は増収、譲受した事業の売上が寄与
ODKソリューションズ<3839>は28日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高は前期比1.2%増の55.66億円、営業利益は同3.7%減の4.20億円、経常利益は同11.7%減の4.49億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同21.8%増の2.36億円となった。
前期において連結子会社となったECSや第2四半期に譲り受けた人材育成サポート事業の売上等により、増収となった。
同社単体としては、中期経営計画の基本方針に「データビジネスによる新たな価値の創造」を掲げ、「アライアンス・M&Aの推進」「次世代サービスの創出」「データビジネス基礎の構築」を本年度の重点課題として取組んできた。具体的には、自己の知識・経験を証明する次世代サービスの創出に向けて、NFTを活用した実証実験を開始している。電通グループ<4324>と共同研究をすすめるWeb3.0サービス「アプデミー」では近畿大学の入学式にて入学記念NFTを配布した他、兵庫県洲本市にて大学生対象のワークショップの終了証をNFTで発行する「ふるさとパスポート」の実証をすすめてきた。
その他、「UCARO(R)」をデータのプラットフォームとして各事業領域をつなぐハブに育成するとともに、外部接点強化やサービス拡張等により保有するデータ量・種類の拡大を目指している。なお、受験ポータルサイト「UCARO(R)」の導入校数は100校を突破し、前年より23校増えて111校に拡大している。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比11.4%増の62.00億円、営業利益が同19.2%減の3.40億円、経常利益が同19.9%減の3.60億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.4%増の2.40億円を見込んでいる。
《SI》
提供:フィスコ