プロパスト---3Q増収・2ケタ増益、賃貸開発事業が順調に推移
プロパスト<3236>は10日、2023年5月期第3四半期(22年6月-23年2月)決算を発表した。売上高が前年同期比7.1%増の170.95億円、営業利益が同20.7%増の24.94億円、経常利益が同26.2%増の21.53億円、四半期純利益が同39.5%増の16.05億円となった。
分譲開発事業の売上高はゼロとなった(前年同期は4.27億円)。一方、売却済の物件に係る追加工事費用が発生し、セグメント損失が0.03億円(同0.18億円の利益)となった。同社では、売買契約成立時ではなく、顧客への引渡時に売上を計上している。同事業で成約があったものの、2023年10月の引渡し予定のため、売上計上する引渡し物件がなかった。
賃貸開発事業の売上高は同20.2%増の118.45億円、セグメント利益は同18.5%増の25.49億円となった。首都圏を中心に用地取得から賃貸マンションの企画・建築・販売まで行っており、富士見プロジェクト、浅草橋6プロジェクト及び大森北プロジェクト等の14物件を売却した。
バリューアップ事業の売上高は同7.6%減の52.49億円、セグメント利益は同15.3%増の7.86億円となった。中古のマンションを購入し、外観や設備が経年劣化した不動産に対して効率的に改修を行うことで、既存の建物の付加価値を高めた上で売却しており、西新宿2プロジェクト、広尾2プロジェクト及び内神田4プロジェクト等の11物件を売却した。収益性の高いエリアでの物件売却が進んだ結果、前年同期比で減収となったが、セグメント利益は増益となった。
2023年5月期通期の業績予想については、売上高は前期比19.4%増の211.29億円、営業利益は同4.2%増の22.15億円、経常利益は同3.0%増の17.41億円、当期純利益は同15.3%増の13.09億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ