日本リビング保証 Research Memo(8):前期比で大幅な増収増益を見込む、経常利益は初の10億円の大台へ
■業績動向
3. 2023年6月期通期業績の見通し
日本リビング保証<7320>の2023年6月期業績は、売上高は3,953百万円(前期比19.6%増)、営業利益が860百万円(同32.2%増)、経常利益が1,010百万円(同31.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益685百万円(同25.4%増)を見込んでいる。基幹的保証マーケットである「住宅領域」「再生可能エネルギー領域」ならびに「教育ICT領域」での堅調な新規契約獲得に加え、モバイルアプリなどデジタルプロダクトを武器とした新たなマーケット開拓を推進して、経常利益は初の10億円超えを見込む。
「HomeworthTech事業」は、既存主力サービスの新築住宅向けの設備10年保証の「住設あんしんサポート」、新築戸建て住宅向けの「建物20年保証バックアップサービス」に加え、新商品(建物補償、資産価値保証、地震保証)を続々と投入して、新たな市場・顧客を開拓している。今後も順調に成長拡大するものと思われる。2023年6月期は売上高2,212百万円(前期比15.1%増)を見込んでいる。
一方の「ExtendTech事業」においては、再生可能エネルギー領域、特に太陽光発電と蓄電システム関連(電力の自家消費)の保証需要ニーズが急増している。また、教育ICT領域では小中学性向けタブレット保証サービスは2021年にピークを迎えたが、今後は高校生向けや買い換え需要(タブレットの買換は3~5年サイクル)に期待している。
今後の事業拡大に向けて、デジタル人材・システム投資を継続的に強化する。人件費は前期比約1.4倍、採用・研修費用は同3.6倍、システム関連費用は同2.8倍に投資強化を見込んでいる。また、取引数増加に対応すべくデジタル人材確保と戦略的なシステム・企画人材の確保及び育成を同時に行う予定である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水啓司)
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提供:フィスコ