システムサポート Research Memo(8):自己資本比率の上昇傾向が続き、財務内容は健全
■業績動向
3. 財務状況と経営指標
システムサポート<4396>の2023年6月期第2四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比348百万円増加の8,164百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現金及び預金が89百万円減少した一方で、受取手形、売掛金及び契約資産が431百万円増加した。また、固定資産ではのれんが14百万円減少し、有形固定資産が54百万円増加した。
負債合計は前期末比25百万円減少の4,368百万円となった。有利子負債が482百万円増加した一方で、未払法人税等が47百万円減少した。純資産合計は前期末比374百万円増加の3,796百万円となった。親会社株主に帰属する四半期純利益の計上及び配当金支出により、利益剰余金が373百万円増加したことが主な増加要因となっている。
経営指標について見ると、株主資本の増加によって自己資本比率は前期末の43.8%から46.5%と過去最高水準に上昇した。有利子負債比率が同33.6%から43.0%に上昇したが、例年、第2四半期末の有利子負債比率は運転資金の増加により上昇し、期末にかけて低下する傾向となっているため、特に問題はないものと考えられる。ネットキャッシュ(現預金-有利子負債)もプラスを維持しており、財務内容は健全な状態にあると判断される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《NS》
提供:フィスコ