オンコリスバイオファーマ---17/12期は減収も、次期も医薬品事業における開発協力金収入等と共に研究開発を見込む
オンコリスバイオファーマ<4588>は9日、2017年12月期決算を発表した。売上高が前期比28.5%増の2.29億円、営業損失が10.78億円(前年同期は8.61億円の損失)、経常損失が10.87億円(同8.64億円の損失)、当期純損失が10.90億円(同9.31億円の損失)だった。
医薬品事業の売上高は1.96億円(前期は1.18億円)、営業損失は4.38億円(同3.18億円の損失)となった。Medigen Biotechnology Corp.(本社:台湾 以下「メディジェン社」)とテロメライシン(R)の戦略的アライアンスに関する契約を改定し、肝細胞がんに加えて食道がん及びメラノーマの共同開発権をメディジェン社へ付与すると共に、メディジェン社からテロメライシン(R)の開発に応じた開発協力金収入を受領した。また、Jiangsu Hengrui Medicine Co., Ltd.と締結しているテロメライシン(R)の中国エリアにおけるライセンス契約に基づき、第1回マイルストーン収入を受領した。
検査事業の売上高0.32億円(同0.59億円)、営業損失は1.03億円(同1.05億円の損失)
となった。WONIK CUBE Corp.と締結したテロメスキャンの韓国エリアにおけるライセンス契約に基づきマイルストーン収入を受 領した。また、Deciphera Pharmaceuticals, LLCへのテロメスキャン販売収入等を計上した。
2018年12月期通期の業績予想については、売上高が前期比0.4%増の2.30億円、営業損失、経常損失、当期純損失がいずれも14.00億円としている。次期の見通しについては、医薬品事業におけるテロメライシン(R)の開発に応じたメディジェン社からの開発協力金収入等と共に、テロメライシン(R)およびOBP-801の臨床試験を中心に研究開発費用を見込んでいる。
《TN》
提供:フィスコ