注目銘柄ダイジェスト(前場):富士通、イオン、SOMPOHDなど(訂正)
下記のとおり修正します。
(誤)レイ:2億円の赤字に減額修正
(正)レイ:2億円の黒字に減額修正
国際帝石<1605>:953.8円(前日比+35.2円)
大幅続伸。原油市況の上昇を受けて、原油高メリット銘柄の代表格として注目が高まる展開になっている。前日のNY原油先物相場は前日比2.3%の上昇、一時は50ドルの節目に急接近する場面も見られた。米エネルギー情報局の統計で、先週の米原油在庫が市場予想に反して減少したことが原油市況上昇の背景とされている。本日は石油関連株の上昇が目立つ。
SOMPOHD<8630>:3258円(前日比+206円)
大幅続伸。損保ジャパン日本興亜が米エンデュランス社の買収手続き開始を発表。買収総額は6375億円程度になり、過去最大規模のM&Aとなる。実績をベースにすると、同社の純利益を20%近く押し上げることになるもよう。積極的な事業拡大策を評価する動きが徐々に強まる格好に。また、米長期金利の上昇などを好感して、本日は保険株が総じて大幅高となる展開も支援に。
イオン<8267>:1482.5円(前日比-15.5円)
続落。前日に上半期の決算を発表している。営業利益は724億円で前年同期比0.1%増益、ほぼ市場予想通りの着地になったと見られる。6-8月期では同6%増と増益転換、GMS+SM 事業の改善に加えて、総合金融事業やドラッグ事業が牽引役となった。ただ、説明会では、下半期は低価格訴求を強める方針と受け止められており、今後の価格競争などへの懸念も残る形に。
ABCマート<2670>:6530円(前日比-400円)
下落率2位。前日に発表した決算内容が嫌気材料視されている。営業利益は240億円で前年同期比0.6%増益、ほぼ従来予想の241億円に沿った着地に。通期予想は427億円から421億円に若干の下方修正。上半期実績は先の観測報道に沿ったものであるが、第1四半期は同8%増益と上振れ推移であったこと、円高メリットが期待されたことなどから、通期下方修正にはネガティブな反応が先行へ。
富士通<6702>:576円(前日比+37.8円)
大幅反発。パソコン事業を中国レノボ・グループに譲渡する方針を固めたと報じられている。主力のITサービス事業などに経営資源を集中させていくようだ。パソコン事業は非中核事業と位置づけ、以前には東芝やVAIOとの統合なども模索していた。今回の事業再編報道を受けて、懸案事項が解決する格好にも。昨日の日立製と同様に、事業の選択と集中策を強く評価する流れになっている。
リファインバース<6531>:4565円(前日比+330円)
大幅続伸で上場来高値を更新。チェンジの連日の上値追いなども背景に、足元では直近IPO銘柄の強い動きが目立ってきている。7月末に新規上場の同社などにも短期資金の関心が向かう形になっているようだ。産業革新機構の保有比率が低下傾向にあるなど、需給が改善傾向にあると見られる点もポジティブ視される。
レイ<4317>:284円(前日比-38円)
急落。前日に業績予想の下方修正を発表している。上半期営業損益は1.5億円の黒字予想から1.1億円の赤字に、通期では4.5億円の黒字から2億円の黒字に減額修正。第1四半期は黒字を計上していただけに、ネガティブなインパクトにつながっている。競合案件の受注不調、大型プロジェクトの頓挫による赤字取引の発生などが背景に。
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ホットリンク<3680>:531円(前日比+41円)
急伸。前日の引け後、新浪国際・日本グループとの業務提携を発表している。同グループが管理運営する「新浪」、「微博」により配信される広告などの事業に関する提携となっている。同社子会社のトレンドExpressでは、インバウンド消費に関する需要予測・分析などを行っており、今回の提携によってメニューの強化が図れることになる。
《KS》
提供:フィスコ