ブイキューブ---「xSync Classroom」の学習データ記録機能を強化、教育ICT市場の取り込みに期待
ブイキューブ<3681>は5月10日、文部科学省や総務省が進めるスマートスクール構想での活用を視野に、グループ会社のパイオニアVCが2017年夏に発売する学校向け統合型ICT教育ソリューション「xSync(バイ シンク) Classroom」の学習データ記録機能を強化すると発表している。
具体的には2017年冬より、日本マイクロソフトが提供する統合型情報共有クラウドサービス「Office 365 Education」とのサービス連携を拡大し、新たに普通教室で一斉学習や協働学習に取り組む過程で生み出される児童・生徒の様々な学習データが個人・教科ごとに自動登録、パーソナルポートフォリオ(個人が学習過程で残したノート、試験などが保存されているもの)として「OneNote」で一元管理されるようになる。児童・生徒はいつでも過去の学習記録の振り返りができるようになり、先生は児童・生徒のパーソナルポートフォリオのデータに基づいて学習の質的評価や授業用資料の更新ができるようになる。
文部科学省「2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会」で進められているスマートスクール構想では、家庭・学校・地域が連携した教育環境の実現が描かれている。そのために授業・学習系システムと校務支援システムの連携や、児童・生徒の学習記録データをパーソナルポートフォリオとして一元管理できるようにすることなどが求められており、今回の機能強化はこれに対応したものとなる。
政府による教育のICT化推進もあり、国内における関連サービスの市場規模は2020年に2500億円超まで拡大することが見込まれている。同社グループは今回の取り組みなどからこうした成長市場の取り込みが期待されよう。
《TN》
提供:フィスコ