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【注目】ウクライナ、「安全の保証」最大50年求める トランプ大統領は15年提示

 ウクライナは、トランプ大統領が戦争終結後の安全の保証を15年間提供することを提案したことを明らかにした。ウクライナ政府はこの期間はロシアの将来的な侵略を抑止するには短過ぎると見ており、少なくとも2倍の長さを望んでいる。トランプ大統領は「検討する」と述べたという。

 両首脳は28日に米フロリダ州で会談し、安全保障や戦後のウクライナ復興に向けた施策などを協議。開始からまもなく丸4年になるロシアによる侵攻を終結させるために米国とウクライナが起草した20項目の和平計画の他の部分についても話し合った。両首脳は会談後、和平合意到達の進展について異なる見解を示した。

 ゼレンスキー大統領はウクライナの安全保障に関して合意に達したと述べた。一方、トランプ大統領によると、進捗度は95%で、ウクライナを支援する欧州諸国がこの取り組みに大きく貢献することを期待しているとし、米国がこれを後押しすると語った。

 トランプ大統領は28日、「安全保障の合意が交わされるだろう。強固な合意で、欧州諸国が深く関与することになる」と述べていた。

 ウクライナは戦争を終結させ、ロシアがウクライナを再び攻撃するのを防ぐには、米国による強力で法的拘束力のある安全保障の確約が不可欠だとみている。

 安全保障の具体的な内容については両首脳はいずれも明らかにしなかったものの、ゼレンスキー大統領によると、トランプ大統領は詳細を確認し、それには議会の承認が必要になると伝えたという。

 ウクライナ側は今回の会談で、紛争終結後の安全の保証について、最大50年の期間を要請。ゼレンスキー大統領は29日、音声メッセージで、現在協議している文書では、米国側は延長の可能性を含めた15年間の保証を提示したとしている。

 ゼレンスキー大統領はトランプ大統領に対し、「われわれはすでにほぼ15年に渡って戦争状態にあり、保証確約はもっと長期のものにしてほしいと切に思っている」と伝えたという。「そして、30年、40年、50年といった可能性を大いに望んでおり、それが実現すれば、トランプ大統領による歴史的な決断になると伝えた」と話した。


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