【市況】29日の中国本土市場概況:上海総合は小幅9日続伸、高値警戒感で伸び悩む展開
上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより週明け29日の中国本土市場は小幅に9日続伸。主要指標の上海総合指数が前営業日比1.60ポイント(0.04%)高の3965.28ポイントで引けた。
上海株式相場は買い先行の始まりとなり、当局の景気刺激策への根強い期待が支えとなって9営業日続伸。短期的な過熱感や利益確定売りも出現し、取引時間中は指数が小安く推移する場面も見られた。景気刺激策期待が市場心理を下支えする一方、上値の重さも確認される展開だった。上海総合指数は最近の上昇で約1カ月半ぶりの高値水準で推移しており、売り圧力が意識された。中国人民銀行や関連部門による追加景気支援策への思惑が投資家の買いを誘ったが、警戒感から薄商いとなる時間帯もあったことが値動きの背景。全般には景気刺激期待が相場を支える構図となった。
セクター別では、銀行の上げが目立った。上海浦東発展銀行(600000/SH)が3.8%高、交通銀行(601328/SH)が2.1%高、中国建設銀行(601939/SH)と中信銀行(601998/SH)がそろって2.0%高で引けた。
また、資源セクターも買われた。中国石油化工(600028/SH)が3.6%高、中国海洋石油(600938/SH)が2.2%高となった。ほかに、自動車株やハイテク関連も高い。
半面、電力セクターは売られた。国電電力発展(600795/SH)が8.0%安、上海電力(600021/SH)が5.0%安、華能国際電力(600011/SH)が5.1%安、大唐国際発電(601991/SH)が4.0%安で取引を終了した。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.55ポイント(0.22%)高の253.42ポイント、深センB株指数が3.83ポイント(0.30%)安の1261.47ポイントで終了した。
《AK》
提供:フィスコ

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