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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):WASHハウ、ウインテスト、アサカ理研

WASHハウ <日足> 「株探」多機能チャートより
■WASHハウス <6537>  389円  +80 円 (+25.9%) ストップ高   本日終値
 WASHハウス<6537>が後場人気化。同社はきょう午後0時35分ごろ、子会社のWASHハウスサステナブルがスターチャージエネルギージャパン(東京都港区)と、系統用分散型蓄電池事業で業務提携したと発表。これが材料視されたようだ。これは、同社グループが蓄電池・PCS(パワーコンディショナー:太陽電池パネルでつくった電気を家庭やビル、工場などで使える電気に変換するインバーターのこと)・充電一体型ステーションなどの設置に適した店舗敷地を提供し、スターチャージエネルギージャパンから高性能な蓄電・充電設備及びシステム全体の設計・統合・試運転・保守に関する包括的なソリューションの提供を受け、系統用分散型蓄電所の構築を図るもの。系統連系を行い運用が開始された後は、電力に係る需給調整市場及び卸電力市場に参入し、系統用蓄電所事業への本格参加に向けた検証を行っていく計画だとしている。

■ウインテスト <6721>  119円  +18 円 (+17.8%)  本日終値
 ウインテスト<6721>が急反騰。前週末26日の取引終了後に、新たな事業として来年1月14日から、半導体の前工程検査装置事業に参入すると発表しており、好材料視された。同社は現在、半導体検査装置のなかでもDDIC(ディスプレードライバーIC:ディスプレーに画像を表示する半導体チップ)向け検査装置と汎用ロジックIC検査装置を主軸として、後工程に特化した事業を行っているが、工程を遡りより市場規模が大きい前工程で使用される検査・測定・解析装置の製造・販売に参入する。前工程検査装置である薄膜厚さ・屈折率・光学特性測定に使われる「金属膜厚測定システム(分光反射・エリプソメトリ系)」などから取り扱いを始め、その後に「ポイントまたはラインスイープ形状測定システム」へと領域を広げる計画だ。なお、同件が25年12月期業績に与える影響は軽微としているが、稼働が始まる26年12月期業績に与える影響については精査中としている。

■アサカ理研 <5724>  2,845円  +423 円 (+17.5%)  本日終値
 アサカ理研<5724>が急騰。株式市場ではレアアース関連株への注目度が高まっている。海洋研究開発機構などが来年1月中旬から南鳥島沖の深海底掘削により、レアアースを多く含む堆積物(レアアース泥)を試験採取することを発表しており、これに伴い関連銘柄が改めて脚光を浴びている。同社は廃棄される電子機器のデバイスに含有される貴金属から独自技術を使って貴金属回収を行うが、レアメタル・レアアースのリサイクルに関する研究開発も積極推進しており、関連有力株として投資資金のターゲットとなっている。このほかレアアース回収システムに関する技術開発で評価の高い東洋エンジニアリング<6330>も急動意、三井海洋開発<6269>、東亜建設工業<1885>なども物色人気を集めている。

■Jティッシュ <7774>  575円  +80 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値
 ジャパン・ティッシュエンジニアリング<7774>がストップ高。午前10時15分ごろ、自家培養軟骨「ジャック」が26年1月1日付で、外傷性軟骨欠損症または離断性骨軟骨炎に加えて、変形性膝関節症を治療する再生医療等製品として保険適用されることになったと発表しており、これを好感した買いが入った。「ジャック」は、患者自身の細胞を用いて膝軟骨を正常軟骨と同様の組織で修復する日本初の再生医療等製品。12年に外傷性軟骨欠損症などを対象に承認され、13年に保険収載を実現したが、25年5月に新たな適応症として変形性膝関節症を追加する一部変更承認を取得し、今回の保険収載に至ったという。

■環境フレンド <3777>  53円  +7 円 (+15.2%)  本日終値
 環境フレンドリーホールディングス<3777>が大幅高。同社は26日取引終了後、機械式駐車場の据付工事などを手掛ける子会社のアイレスを譲渡すると発表しており、これが評価材料となったようだ。期待していたシナジーの実現や新規顧客・物件の取得状況などを総合的に勘案し、譲渡を決定したという。同社グループはRenewable(再生可能)、Reuse(再利用)、Recycle(資源循環)、Reduce(削減)の4Rを軸に、環境課題の解決と持続可能な社会の構築に貢献する環境特化型企業として先端技術を積極的に取り入れている。なお、株式譲渡実行日は来年1月1日を予定し、業績への影響については現在精査中だとしている。

■ハンワホームズ <275A>  434円  +36 円 (+9.1%)  本日終値
 ハンワホームズ<275A>は5日ぶりに急反発。前週末26日の取引終了後、26年2月期第3四半期累計(2~11月)の単独決算を発表した。売上高が17億7700万円(前年同期比19.6%増)、営業利益が1億600万円(同3.3倍)だったとしており、業況を好感した買いが集まった。外構設計・施工を担う空間創造事業は高付加価値・大型案件が見込まれる法人案件に注力することで大幅な増収増益を達成し、全体の業績を押し上げた。同社はあわせて帝燃産業(大阪府茨木市)と合弁会社を2026年2月に立ち上げる予定だと開示した。両社を構成員に含むブリッジパークプロジェクトグループが24年12月に大阪府の公募設置管理制度を活用した公園の整備・管理運営事業「りんくう公園(中地区)」の事業予定者になっており、業務を実施するための会社の設立を決めた。

■福留ハム <2291>  634円  +45 円 (+7.6%)  本日終値
 福留ハム<2291>が大幅高で4日ぶりに反発。前週末26日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、最終損益を2億6000万円の赤字から3億5800万円の黒字(前期6億4000万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。保有する投資有価証券の一部を売却したのに伴い投資有価証券売却益約1億5800万円が発生することに加えて、広島市西区に保有する土地・建物を譲渡するのに伴い固定資産売却益約4億6000万円を特別利益として計上することなどが要因としている。なお、売上高246億9000万円(前期比0.3%増)、営業損益4億2000万円の赤字(同6億2100万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■アサヒエイト <5341>  246円  +16 円 (+7.0%) 一時ストップ高   本日終値
 ASAHI EITOホールディングス<5341>は動意。前週末26日取引終了後、中国企業との間で「戦略的協力枠組の確認に関する合意書」を締結し、同企業とその親会社を含むグループの日本進出にあたっての「ヘリウムおよび希ガス製品群」の独占的パートナーとしてビジネス展開することが決定したと発表した。同企業とは9月に戦略的協力枠組み協定を締結しており、今回正式な契約締結に至った格好。これが材料視されたようだ。

■ACSL <6232>  950円  +57 円 (+6.4%)  本日終値
 ACSL<6232>が大幅反発。前週末26日の取引終了後、経済産業省22年度第2次補正予算「中小企業イノベーション創出推進事業」に係る事業者に採択されたのに伴い、25年12月期第4四半期に助成金収入3億8573万円を営業外収益として計上すると発表したことが好感された。なお、通期業績予想には織り込み済みとしている。

■UNIVA <3113>  71円  +4 円 (+6.0%)  本日終値
 UNIVA・Oakホールディングス<3113>は急動意。前週末26日取引終了後、UNIVA Marketing Limited(Cayman)(UMKY、ケイマン諸島)の子会社化について今後検討を進めることについて、UMKYの親会社との間で基本合意書を締結すると発表した。UMKYは傘下でナチュラリープラスブランドを主力製品とする栄養機能食品とビューティケア製品の販売会社向け供給などを手掛ける。今回の株式取得は、UNIVAグループの主力事業の一つであるビューティ&ヘルスケア事業を拡大する狙いがある。

●ストップ高銘柄
 免疫生物研究所 <4570>  2,045円  +400 円 (+24.3%) ストップ高   本日終値
 アクセスHD <7042>  869円  +150 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値
 インスペック <6656>  600円  +100 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
 東洋エンジニアリング <6330>  3,220円  +504 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値
 中外鉱業 <1491>  1,038円  +150 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値
 など、14銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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