【材料】次のエヌビディアは? 量子コンピューティング=米国株個別
(NY時間12:47)(日本時間02:47)
Dウェーブ<QBTS> 27.80(+1.00 +3.71%)
イオンQ<IONQ> 50.69(-0.98 -1.90%)
リゲッティ<RGTI> 26.13(+0.01 +0.04%)
「次のエヌビディア」を探す投資家に向けてアナリストは、量子コンピューティング関連株を推奨している。そこには指数関数的な機会があるという。ただし、大規模量子コンピュータの曖昧な約束は依然として数年先で、現時点の収益機会は研究開発段階が中心で、不安定になり得るとも述べている。
具体的にDウェーブ<QBTS>、リゲッティ<RGTI>、そしてイオンQ<IONQ>の3銘柄を取り上げているが、Dウェーブとリゲッティの株価は過去2年で2000%超、イオンQも約240%上昇している。しかし、いずれも実際の収益力よりは期待とモメンタムが主導してきた。
3社の今年の売上は合計でせいぜい1億4000万ドル規模と見られる一方、Dウェーブとリゲッティの時価総額はそれぞれ80億ドル超、イオンQは170億ドル超に達している。
アナリストは、歴史的に主要なコンピューティング技術は年間売上10ー20億ドルの水準に到達した後の10年で成長が加速する傾向があると指摘。その上で量子コンピューティング市場は10年後に2050億ドル規模に達する可能性があるとしている。
3社は2030年に50億ドル、想定される量子コンピューティングの総アドレス市場(TAM)150億ドルの3分の1を生み出すと見ており、2040年にはコンピュート市場全体の16%を量子が占めるようになる可能性も指摘されている。
イオンQの目標株価は90ドルで前日比74%の上昇余地がある。同社はイオントラップ方式により、低エラー率と高コヒーレンス時間を実現しており、市場シェア16%を獲得し得るとみているという。
リゲッティは50ドルで前日比91%の上昇余地。同社が来年および27年のキュービット目標でスケール可能とみられるほか、二量子ビットゲートの忠実度99.8%を達成しつつあり、4億5000万ドル超の資金が少なくとも2030年まで事業継続を支えると予測。リゲッティは超電導方式でIBM<IBM>やグーグルに近い位置づけとなり、長期でシェア10%を獲得可能と見ているという。
最後にDウェーブの目標株価は46ドルで上昇余地は71%。同社は量子アニーリングの分野での揺るぎないリーダーであり、長期で市場シェア10%を獲得できると見ている。
量子コンピューティングは、CPUによる汎用計算、GPUによる並列計算に続く高性能計算の大きな転換をコミットするもので、古典計算では解けない暗号や機械学習などの領域で、性能を1万倍以上引き上げ得ると同アナリストは述べている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
Dウェーブ<QBTS> 27.80(+1.00 +3.71%)
イオンQ<IONQ> 50.69(-0.98 -1.90%)
リゲッティ<RGTI> 26.13(+0.01 +0.04%)
「次のエヌビディア」を探す投資家に向けてアナリストは、量子コンピューティング関連株を推奨している。そこには指数関数的な機会があるという。ただし、大規模量子コンピュータの曖昧な約束は依然として数年先で、現時点の収益機会は研究開発段階が中心で、不安定になり得るとも述べている。
具体的にDウェーブ<QBTS>、リゲッティ<RGTI>、そしてイオンQ<IONQ>の3銘柄を取り上げているが、Dウェーブとリゲッティの株価は過去2年で2000%超、イオンQも約240%上昇している。しかし、いずれも実際の収益力よりは期待とモメンタムが主導してきた。
3社の今年の売上は合計でせいぜい1億4000万ドル規模と見られる一方、Dウェーブとリゲッティの時価総額はそれぞれ80億ドル超、イオンQは170億ドル超に達している。
アナリストは、歴史的に主要なコンピューティング技術は年間売上10ー20億ドルの水準に到達した後の10年で成長が加速する傾向があると指摘。その上で量子コンピューティング市場は10年後に2050億ドル規模に達する可能性があるとしている。
3社は2030年に50億ドル、想定される量子コンピューティングの総アドレス市場(TAM)150億ドルの3分の1を生み出すと見ており、2040年にはコンピュート市場全体の16%を量子が占めるようになる可能性も指摘されている。
イオンQの目標株価は90ドルで前日比74%の上昇余地がある。同社はイオントラップ方式により、低エラー率と高コヒーレンス時間を実現しており、市場シェア16%を獲得し得るとみているという。
リゲッティは50ドルで前日比91%の上昇余地。同社が来年および27年のキュービット目標でスケール可能とみられるほか、二量子ビットゲートの忠実度99.8%を達成しつつあり、4億5000万ドル超の資金が少なくとも2030年まで事業継続を支えると予測。リゲッティは超電導方式でIBM<IBM>やグーグルに近い位置づけとなり、長期でシェア10%を獲得可能と見ているという。
最後にDウェーブの目標株価は46ドルで上昇余地は71%。同社は量子アニーリングの分野での揺るぎないリーダーであり、長期で市場シェア10%を獲得できると見ている。
量子コンピューティングは、CPUによる汎用計算、GPUによる並列計算に続く高性能計算の大きな転換をコミットするもので、古典計算では解けない暗号や機械学習などの領域で、性能を1万倍以上引き上げ得ると同アナリストは述べている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース

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