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【市況】ダウ先物が横ばい ナスダック100は下落 オラクル決算でAI関連への懸念再燃=米国株

米株価指数先物(12月限)(NY時間08:31)(日本時間22:31)
ダウ先物 48102(-5.00 -0.01%)
S&P500 6867.25(-24.50 -0.36%)
ナスダック100先物 25657.75(-140.25 -0.54%)

 きょうの米株価指数先物市場、ダウ先物は横ばいで推移している一方、ナスダック100は下落。オラクル<ORCL>が予想を下回るクラウド関連売上を発表し、時間外で大幅安となっていることが重しになっている。

 FRBは前日のFOMCで3回連続の利下げを決定し、パウエル議長の発言も市場が想定したほど、追加利下げに慎重なタカ派的な印象はなく、むしろ労働市場の冷え込みを強調した発言が目立っていた。

 同時に、来年のGDP見通しを大幅に上方修正するなど経済見通しに前向きな姿勢を示したことも加わって米株式市場はポジティブな反応が見られていたものの、オラクルの決算はそのムードを後退させている。

 投資家の間ではAIバブルへの警戒が依然として根強く、利益確定の動きが出やすい地合いとなっている。ストラテジストは、「数字自体は壊滅的ではないが、市場が期待していた非常に高いハードルを超えられなかった。AI関連の需要が崩れたわけではないが、収益化のペースは予想より遅く、資本集約的であることが市場心理に響いている」と述べている。

 市場では、本日引け後のブロードコム<AVGO>の決算に注目している。

 衛星画像のプラネット・ラブズ<PL>が決算を受け時間外で大幅高。売上高が予想を上回ったほか、EBITDAも予想外の黒字となった。ガイダンスも公表し、26年度の通期売上高見通しを上方修正している。

 暗号資産プラットフォームのジェミニ・スペース・ステーション<GEMI>が時間外で大幅高。同社のデリバティブ取引所開設の申請が商品先物取引委員会(CFTC)によって承認され、急成長している賭け市場分野に参入できるようになった。

 トミー・バハマやリリー・プルツァーなどのアパレルブランドを手掛けるオックスフォード・インダストリーズ<OXM>が決算を受け時間外で大幅安。予想を下回る第4四半期の売上高見通しを示したほか、26年度通期の1株利益の見通しも下方修正している。

(NY時間08:41)(日本時間22:41)時間外
オラクル<ORCL> 193.74(-29.27 -13.12%)
プラネット・ラブズ<PL> 15.74(+2.80 +21.64%)
ジェミニ・スペース<GEMI> 12.47(+1.11 +9.80%)
オックスフォード・インダストリーズ<OXM> 31.28(-9.17 -22.67%)

アップル<AAPL> 279.37(+0.59 +0.21%)
マイクロソフト<MSFT> 475.73(-2.83 -0.59%)
アマゾン<AMZN> 230.40(-1.38 -0.60%)
アルファベットC<GOOG> 319.90(-1.10 -0.34%)
アルファベットA<GOOGL> 319.18(-1.03 -0.32%)
テスラ<TSLA> 447.82(-3.63 -0.80%)
メタ<META> 644.65(-5.48 -0.84%)
エヌビディア<NVDA> 180.85(-2.93 -1.59%)
AMD<AMD> 218.10(-3.32 -1.50%)
イーライリリー<LLY> 1003.54(+9.90 +1.00%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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