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【材料】メタ、AI戦略を見直し オープンソース路線からクローズド型へ=米国株個別

(NY時間10:20)(日本時間00:20)
メタ<META> 651.80(-5.16 -0.79%)

 メタ<META>のザッカーバーグCEOは、IT業界史上でも屈指の高コスト人材チームを立ち上げて数カ月が経つが、自らも日々の業務に深く関与し、同社の焦点を「収益化できるAIモデル」へと大きく転換しようとしている。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。

 社内コード名「Avocado」と呼ばれる新モデルは来春にも披露される予定で、外部への公開を厳密に管理し、アクセス販売できる「クローズド型」のソースとして投入される可能性があるという。

 この方針はグーグルやオープンAIなど競合他社の戦略と重なるもので、同社が長年掲げてきたオープンソース路線からの最大の転換となる。

 オープンソースモデルは外部開発者や研究者がコードを確認・活用できるのが特長だが、同社の新しい最高AI責任者(CAIO)ワン氏はクローズド型を支持しているとされる。

 同社の戦略が大きく変わったのは今年初めで、オープンソースの「ラマ4」を公開した後のことだ。このモデルはシリコンバレーやザッカーバーグCEOの期待を下回り、同CEOは同プロジェクトに関わった一部スタッフを外し、その後トップAI研究者やリーダーを自ら口説き落とした。中には数億ドル規模の複数年契約が提示されたケースもあり、ワン氏のように143億ドルの投資案件を通じて参加した人材もいる。

 現在ザッカーバーグCEOは「TBDラボ」と呼ばれるグループに所属する新戦力と密接に連携しながら、自身の時間とエネルギーの大半をAI開発に注いでいる。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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