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【市況】5日の中国本土市場概況:上海総合は4日ぶり反発、政策期待などで金融株が高い

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

5日の中国本土市場は4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数が前日比27.02ポイント(0.70%)高の3902.81ポイントと4日ぶりに反発した。

中国本土株式市場は朝方、来週に控える主要経済指標の発表を前に持ち高調整の売りが優勢となり軟調な立ち上がりとなった。だがその後、中国当局による追加の景気刺激策への期待が再び高まり、投資家心理が改善。特に保険・証券など金融株に買いが波及し、市場は当面のイベントを見据えつつも、政策期待に支えられた買い戻しが優勢となった。金融株を中心に多くの銘柄が値を戻し、今回の反発は「一過性」の調整にとどまらず、政策期待の根強さを改めて示した。

業種別では、保険など金融銘柄の上昇が目立った。中国太平洋保険(601601/SH)が6.8%高、中国平安保険(601318/SH)が5.9%高、中国人民保険集団(601319/SH)が4.9%高、中国人寿保険(601628/SH)と新華人寿保険(601336/SH)がそろって4.6%ずつ上昇した。

また、金鉱株や非鉄金属も高い。江西銅業(600362/SH)が5.4%高、中国アルミ(601600/SH)が4.7%高、洛陽モリブデン(603993/SH)が2.9%高、中金黄金(600489/SH)が3.3%高、紫金鉱業集団(601899/SH)が2.1%高で引けた。商品市況高が追い風となったもようだ。ほかに、インフラや消費関連、ハイテク銘柄も買われた。

半面、エネルギー関連は安い。中国中煤能源(601898/SH)が1.7%安、中国石油天然気(601857/SH)が1.1%安となった。そのほか、輸送関連銘柄も大幅下落。招商局能源運輸(601872/SH)が5.9%安、中遠海運能源運輸(600026/SH)が2.0%安と値を下げた。

外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.98ポイント(0.39%)高の251.78ポイント、深センB株指数が3.19ポイント(0.25%)高の1295.97ポイントで終了した。

《AK》

 提供:フィスコ

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