【材料】オクタが決算　好決算も小幅高＝米国株個別

（NY時間09:48）（日本時間23:48）
オクタ<OKTA>　82.14（+0.27　+0.33%）

　ユーザー管理や分析レポートのソフトウエア開発のオクタ<OKTA>が前日引け後に８－１０月期決算（第３四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、２６年度通期の見通しを上方修正している。

　ただ、株価は小幅高に留まっている。アナリストからは、「同社の進行中の残存履行義務（ｃＲＰＯ）の伸びと受注残の見通しは、新規顧客の伸びの鈍化に加え、ＡＩエージェント向けセキュリティ分野での競争激化によって制約され続けていることを示している」との指摘も聞かれた。

　また、「１０６％のリテンション率（顧客維持率）は競合他社と比べても低水準で、現行製品群によるアップセルの余地が限られていることを示している」との評価も出ている。

（８－１０月・第３四半期）
・１株利益（調整後）：0.82ドル（予想：0.76ドル）
・売上高：7.42億ドル（予想：7.31億ドル）
　　サブスク：7.24億ドル（予想：7.16億ドル）
　　プロフェッショナル・その他：1800万ドル（予想：1500万ドル）
・粗利益率（調整後）：81％（予想：81.3％）
・営業利益（調整後）：1.78億ドル（予想：1.64億ドル）
・FCF：2.11億ドル

（１１－１月・第４四半期予想）
・１株利益（調整後）：0.84～0.85ドル（予想：0.84ドル）
・売上高：7.48～7.50億ドル（予想：7.39億ドル）
・営業利益（調整後）：1.89～1.91億ドル（予想：1.89億ドル）

（２６年度通期予想）
・１株利益（調整後）：3.43～3.44ドル（従来：3.33～3.38ドル）（予想：3.37ドル）
・売上高：29.1～29.1億ドル（従来：28.8～28.9億ドル）（予想：28.8億ドル）
・営業利益（調整後）：7.53～7.55億ドル（従来：7.30～7.40億ドル）（予想：7.36億ドル）

【企業概要】
　世界中で自動化ユーザー管理、統合、モバイルID、マルチファクター認証、およびリポートソフトウェアを提供しているアプリケーションソフトウェア開発会社。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース