【市況】＜マ－ケット日報＞　2025年12月3日

　３日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比５６１円高の４万９８６４円で、取引時間中は５万円の大台に乗せる場面もあった。昨日の米株高を受けて買い先行のスタート。半導体株を中心に堅調に推移した。後場に入ると一段高となって上げ幅は一時８００円を超える場面も。外国人投資家による先物買いなどもあって戻りが鮮明となっている。国内ＡＩ株の象徴的銘柄であるＳＢＧ株を筆頭に、アドテスト、東エレクの大きな戻りが際立つ１日となった。

　昨日の米国市場は暗号資産相場の反発を受けてダウ平均は反発した。代表的な暗号資産（仮想通貨）であるビットコインの相場に目先の底打ち感が出て安心感が広がった。来週に開かれるＦＯＭＣにおける利下げも濃厚で相場を下支えしている。これまでの相場の主役であったＡＩ関連株もエヌビディアを筆頭に持ち直し傾向にあり、年末高に向けて環境は整いつつある。マクロの経済指標はやや低迷気味だがミクロ（企業業績）は堅調で足元に揺るぎは感じられない。

　さて、東京市場は日経平均偏重高の相場となり、ＡＩ・半導体株底打ちから再出発を感じさせる１日となった。指数としては日経平均がこれほど上げているにもかかわらず、トピックスが値下がりするなど最近とは逆の流れが起きている。良い意味でバランスの効いた相場となっており、全体として強気相場が長く維持できる好き循環が続いている。（ストック・データバンク　編集部）