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【材料】モルガン・スタンレー、決算受け上昇 株式はゴールドマンを上回る 貸倒引当金がゼロに=米国株個別

(NY時間09:45)(日本時間22:45)
モルガン・スタンレー<MS> 165.60(+10.26 +6.60%)

 モルガン・スタンレー<MS>が上昇。取引開始前に7-9月(第3四半期)の決算を発表し、経常収益が予想を上回った。主力のウェルスマネジメント部門が引き続き好調で予想も上回ったほか、トレーディング部門も予想を上回った。他の大手銀同様に投資銀行部門も好調だった。

 株式トレーディング部門は取引の活発化を背景にライバルのゴールドマン<GS>を上回る好成績を収め、35%増の41.2億ドルに達した。

 そのほか、貸倒引当金がゼロになったことが注目される。第2四半期の1億9600万ドルからの大幅な減少となった。同銀は声明で、「貸倒引当金の減少は、主に今期におけるマクロ経済シナリオの改善による恩恵が大きかったこと、そしてポートフォリオ拡大に関連する引当金の減少によるものだ」と説明した。

(7-9月・第3四半期)
・1株利益:2.80ドル
・経常収益:182.2億ドル(予想:166.4億ドル)
  ウェルスマネジメント:82.3億ドル(予想:77.8億ドル)
  株式トレーディング:41.2億ドル(予想:34.1億ドル)
  FICCトレーディング:21.7億ドル(予想:20.7億ドル)
  機関投資家向け投資銀行:21.1億ドル(予想:16.7億ドル)
   アドバイザリー:6.84億ドル(予想:6.49億ドル)
   株式引受:6.52億ドル(予想:4.88億ドル)
   債券引受:7.72億ドル(予想:5.39億ドル)
・総預金残高:4054.8億ドル(予想:3917.1億ドル)
・運用資産残高(AUM):1.81兆ドル(予想:1.76兆ドル)
・株主持分利益率(ROE):18.0%(予想:13.4%)
・有形株主持分利益率(ROTCE):23.5%(予想:17.6%)
・標準化CET1比率:15.2%(予想:15.0%)
・貸倒引当金:0ドル(予想:9700万ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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