【特集】「円高メリット」が2位にランク、投資家のリスク回避姿勢和らぐも円買い圧力残る<注目テーマ>

1 ディフェンシブ
2 円高メリット
3 不動産関連
4 防衛
5 半導体
6 TOPIXコア30
7 読売333
8 地方銀行
9 JPX日経400
10 個人消費関連
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「円高メリット」が2位となっている。
トランプ米政権による相互関税の第2弾が日本時間9日午後1時1分(米東部時間9日午前0時1分)に発動された。これに対抗して中国が米国からの輸入品に対する関税を84%に引き上げると発表したほか、欧州連合(EU)は米国による鉄鋼・アルミニウム製品への追加関税への報復措置として鉄鋼や農産物の輸入におおむね25%の追加関税を課すことを表明。同日の為替市場では関税の応酬が世界景気の悪化につながるとの懸念からドル売りが活発化した。また、ベッセント米財務長官が9日、最近の円高について「自然な流れだ」と発言したことも影響し、同日のニューヨーク市場では一時144円00銭と昨年10月上旬以来およそ半年ぶりのドル安・円高水準をつけた。
トランプ米大統領が9日午後、同日発動したばかりの相互関税の上乗せ部分について、一部の国・地域に90日間の一時停止を許可すると発表したことで投資家のリスク回避姿勢はいったん和らいでいるが、同氏は中国に対する追加関税を125%に引き上げるとしており、対中強硬姿勢を崩していないことはドルの重荷となりそう。今後もトランプ氏の心変わりに振り回される可能性があり、円買い圧力は残っているといえそうだ。
こうしたなか、円高メリット株に位置づけられる神戸物産<3038>やワークマン<7564>、ニトリホールディングス<9843>などの動向には引き続き注目しておきたい。
出所:MINKABU PRESS