【市況】<マ-ケット日報> 2025年3月26日
26日の市場は日経平均が2日続伸。終値は前日比246円高の3万8027円だった。前日の米ハイテク株高を支えに相場を押し上げたが、日経平均が心理的節目の3万8000円の大台に近づくと、利益確定売り注文が出やすく、10時台後半には3万7800円台に突入し、上げ幅を2桁に縮める場面もあったが、午後に入るとファーストリテイリング(9983)・東京エレクトロン (8035)・ソフトバンクグループ(9984)・任天堂(7974)・ソニーG(6758)など、主力株の一角の堅調さが相場を支えたことで、日経平均は上値を試す展開となり、約1ヶ月ぶりに大台突破を果たして取引を終えている。 昨日の米国市場は、トランプ関税攻撃がやや和らぐとの安心感から、反発した前日の流れを引き続く形で買い先行となったが、関税政策に関して大統領は、発言を二転三転する傾向が強いとの警戒感も残り、中盤以降は処分売りも急がれ、また、民間調査機関コンファレンス・ボードがこの日発表した、3月の消費者景気信頼感指数が92.9と、前月(100.1=改定値)から大幅に低下し、市場予想(ロイター通信調べ=94.0)も下回ったことも足枷となり、主要指数は小幅高に留まった。 さて、東京市場は米関税政策の影響が小さい内需・中小型株にも買い注文が目立ち、東証スタンダード市場指数の上昇が続いることで、個人投資家の心理改善が相場全体を支え形となり、上値抵抗線であった25日移動平均線を上抜くなど、罫線上でもポジティブな変化を見せている。(ストック・データバンク 編集部)