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【材料】オクロが決算受け反落 赤字が予想を若干上回る=米国株個別

(NY時間09:39)(日本時間22:39)
オクロ<OKLO> 29.63(-1.28 -4.14%)

 原子力発電のオクロ<OKLO>が反落。前日は米原子力規制委員会(NRC)と申請前準備評価を行っていると発表したことで大幅高となっていたが、本日は戻り売りが強まっている。前日引け後に10-12月期(第4四半期)の決算を公表しており、1株損失が0.07ドルの赤字と、予想(0.06ドル赤字)を若干上回る赤字となった。ただ、24年度の1株損益の0.74ドルの赤字と、23年度の0.47ドルの赤字よりは改善している。

 要因の1つとして、高速核分裂発電所の投資拡大に伴う費用急増が挙げられる。同社はまだ売上は立っていないが、前日は認証取得に向けた最新情報を提供していた。

 同社は、データセンタープロバイダーのスウィッチ社との12ギガワットの契約を含む、複数の電力契約を第4四半期に締結した。これにより確認済みの顧客の関心は合計14ギガワットになったと述べている。

 デウィットCEOは声明で「サイト利用許可と最初の展開のための安全な燃料の両方を保有する唯一の企業として、われわれは強固で成長を続ける顧客基盤に支えられ、27年末までに商業用電力供給という計画を順調に遂行している」と述べている。

【企業概要】
 クリーンで信頼性が高く手頃な価格のエネルギーを、大規模に供給する次世代高速核分裂発電所を開発する。分裂炉には、固有の安全機能が組み込まれ、リサイクル廃棄物を燃料とすることが可能になる。顧客への商用規模のエネルギーの提供と、米国市場への使用済み核燃料リサイクルサービスの販売に従事する。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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