【市況】株価指数先物【引け後】 トレンド転換のポイントに到達
大阪6月限
日経225先物 37620 +420 (+1.12%)
TOPIX先物 2761.5 +32.5 (+1.19%)
日経225先物(6月限)は前日比420円高の3万7620円で取引を終了。寄り付きは3万7730円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万7690円)にサヤ寄せする形から、買い先行で始まった。開始直後につけた3万7750円を高値に、利食いに伴うロング解消とみられる動きから3万7570円まで上げ幅を縮める場面もみられた。ただし、3万7500円への接近ではロングが入る形で底堅さがみられた。一方で、25日移動平均線に上値を抑えられる形となり、前場中盤以降は3万7500円~3万7750円のレンジ推移が続き、後場も同レンジでの値動きだった。
日経225先物は、25日線に上値を抑えられたが、日米の金融会合の結果を受けてトレンドが出やすくなりそうだ。また、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領による対話が予定されており、ロシア・ウクライナ戦争の停戦に向けた協議が進展するようだと、ショートカバーを交えての上昇が期待されてくる。
もっとも、東京市場は20日が祝日で休場に入ることで商いは膨らみにくいため、スキャルピング中心のトレードになろう。また、明日の午後には日銀の金融政策決定会合の結果が判明するが、政策金利の据え置きがコンセンサスであり、1ドル=150円に迫る動きをみせている為替を睨んでの展開になりそうだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けた市場の反応については週末になるが、日銀会合を無難に通過するようだと、FOMC通過後のアク抜けを想定したショートカバーを強めてきそうだ。
日経225先物は3月11日につけた3万5730円(6月限)で底入れした形で、ボリンジャーバンドの-1σを突破し、25日線を捉えてきた。目先的には達成感が意識される半面、同線突破からの一段高といった形での転換ポイントとなる。
また、米VIX指数も3月11日に29.57まで急伸した後は調整を続けており、17日には一時20.32まで下げてきた。判断の別れ目となる20.00に接近しており、同水準には25日線が位置する。25日線までの下げで調整一巡感が高まりやすい一方で、20.00割れとなればリスク選好に向かわせるだろう。18日のVIX指数が20.00を割り込んでくるようだと、日経225先物は25日線突破から、節目の3万8000円回復が期待されてきそうだ。
NT倍率は先物中心限月で13.62倍に低下した。ただし、13.62~13.65倍と狭いレンジでの推移であり、スプレッド狙いのトレードは難しい状況だった。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が買われていたものの、東証プライムの値上がり数が8割に迫るなか、日経平均型、TOPIX型ともに買い戻しとみられるリバランスの動きが強まったようだ。
手口面(6月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万3750枚、ソシエテジェネラル証券が1万2876枚、サスケハナ・ホンコンが3837枚、バークレイズ証券が2396枚、JPモルガン証券が2309枚、ゴールドマン証券が1337枚、日産証券が1135枚、SBI証券が1032枚、モルガンMUFG証券が1002枚、松井証券が743枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万1889枚、ソシエテジェネラル証券が2万1294枚、JPモルガン証券が7193枚、バークレイズ証券が6307枚、モルガンMUFG証券が3820枚、ゴールドマン証券が3219枚、BNPパリバ証券が2177枚、ビーオブエー証券が1908枚、サスケハナ・ホンコンが1896枚、シティグループ証券が1726枚だった。
株探ニュース