【通貨】外為サマリー:147円70銭台へ下落、植田日銀総裁の発言など意識

ドル円は、午前9時過ぎに148円30銭近辺で推移し、午前中は148円10銭前後での一進一退が続いた。その後、午後1時10分過ぎに148円台を割り込むと、午後3時にかけ147円台後半での軟調な値動きとなった。前日発表された米2月消費者物価指数(CPI)が予想を下回りインフレ鈍化が意識されたほか、米国が鉄鋼・アルミニウム関連の輸入品に25%の追加関税を発動したことは、世界経済の減速を警戒させた。また、この日、日銀の日銀の植田和男総裁が参院財政金融委員会で答弁し、基調的な物価上昇率は「徐々に2%に向けて高まっていく」と述べたことで、追加利上げが意識され長期金利の上昇要因となった。
ユーロは対ドルでは1ユーロ=1.0885ドル前後と同0.0010ドル強のユーロ安・ドル高で推移している。
出所:MINKABU PRESS