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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):イオンFS、日本製鉄、日産自

イオンFS <日足> 「株探」多機能チャートより
■イオンFS <8570>  1,281.5円  +20.5 円 (+1.6%)  本日終値
 イオンフィナンシャルサービス<8570>はしっかり。朝日新聞がこの日午前、「生命保険大手の明治安田生命保険が、流通大手のイオンと業務提携を結ぶことが分かった」と報じた。記事によると、イオン<8267>グループの生命保険会社の株式の過半を明治安田が引き受け、子会社化するという。イオンのほかに同社傘下のイオンFSとも提携するとしている。イオンと明治安田の業務提携は他の複数のメディアでも伝えられた。報道を受け、イオンはプラス圏に浮上する場面があった。イオンFSにも物色が強まる場面がみられた。

■日本製鉄 <5401>  3,412円  +44 円 (+1.3%)  本日終値
 日本製鉄<5401>、JFEホールディングス<5411>など鉄鋼株は売り買い交錯も強含みで推移。トランプ米政権は鉄鋼製品とアルミニウムに25%の関税を課す措置を、きょうにもすべての国を対象に発動する見通しにあり、東京市場でもこれに伴う鉄鋼メーカーの業績に与える影響が懸念視されている。日本からは武藤経済産業相が現地時間10日に米国に渡り、米商務長官と会談するなど日本をその対象から外すよう要望したが、その言質は得られなかった経緯がある。ただ、鉄鋼株には事前に貸株調達などによる空売りも入っているもようで、下値抵抗力も発揮されやすい状況にあるようだ。

■日産自動車 <7201>  441.8円  +2.7 円 (+0.6%)  本日終値
 日産自動車<7201>は小動き。11日の取引終了後、4月1日付でチーフ・プランニング・オフィサーを務めるイヴァン・エスピノーサ氏が社長兼最高経営責任者(CEO)に就任する人事を発表した。内田誠社長兼CEOは退任する。経営体制の刷新を打ち出したものの、市場の反応は限られた。新たなトップとなるエスピノーサ氏の経営方針を見極めたいとのムードが優勢となっている。

■青山財産ネットワークス <8929>  1,868円  +10 円 (+0.5%)  本日終値
 青山財産ネットワークス<8929>が7日ぶりに反発。11日の取引終了後に発表した27年12月期を最終年度とする中期経営計画で年平均10%の安定的営業利益成長を目指すとしたことが好感された。

■三井ハイテック <6966>  745円  -90 円 (-10.8%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 三井ハイテック<6966>が急落。同社は11日の取引終了後、25年1月期の連結決算発表にあわせ、26年1月期の業績予想を開示した。今期の最終利益は前期比26.3%減の90億円を見込む。大幅減益の計画が示されたことを受け、失望売りが膨らんだようだ。今期の売上高は同7.0%増の2300億円と予想する。モーターコアの需要は堅調に推移する見通しで、リードフレーム需要も緩やかな回復を想定する。一方、電機部品で成長に向けた先行投資を実施する方針。投資コストの増加が利益を圧迫する要因となる。設備投資額は前期比201億円増の450億円を計画する。年間配当予想は18円。前期は株式分割を考慮したベースで年間17円60銭だった。25年1月期の売上高は前の期比9.7%増の2148億9000万円、営業利益は同11.6%減の160億1700万円、最終利益は同21.4%減の122億1900万円だった。加えて、同社は新たな中期経営計画を策定したと開示。28年1月期に売上高を3100億円、営業利益を235億円、ROE(自己資本利益率)を12%以上(25年1月期は11.8%)に伸ばす目標を掲げた。

■東海リース <9761>  2,175円  +332 円 (+18.0%)  本日終値
 東海リース<9761>が急騰。11日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を173億1000万円から184億100万円(前期比7.1%増)へ、営業利益を6億2000万円から13億3300万円(同33.6%増)へ、純利益を4億2000万円から9億1600万円(同35.7%増)へ減益予想から一転して増益予想へと上方修正し、あわせて期末配当予想を40円から60円へ引き上げたことが好感された。販売価格の改定などによる受注単価のアップにより、売上高が従来予想を上回る見通しであることに加えて、原価率が想定よりも改善していることが要因としている。なお、年間配当予想は120円(前期60円)となる。

■リボミック <4591>  118円  +12 円 (+11.3%)  本日終値
 リボミック<4591>が急騰。同社は東京大学発の創薬ベンチャーでリボ核酸(RNA)を使った分子ターゲット薬(アプタマー薬)の開発を行っている。株価は100円台近辺でもみ合いを続けてきたが、にわかに動兆をみせている。11日取引終了後、味の素<2802>との共同研究開発に伴う抗体Fc領域融合を用いた動態延長技術の開発と核酸アプタマーと免疫グロブリンのFc領域とのコンジュゲート及びその血中半減期延長に関する特許を出願したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。今回特許出願された技術は、従来のポリエチレングリコール(PEG)修飾技術に代わり、核酸アプタマーを用いた次世代医薬品の薬物動態を画期的に向上させる可能性があり、同社ではこの技術によって核酸アプタマーが抗体医薬と同等な血中滞留性を獲得できれば、アプタマー医薬品開発の飛躍的な発展が期待できるとの認識を示している。

■ReYuu Japan <9425>  500円  +36 円 (+7.8%)  本日終値
 ReYuu Japan<9425>が大幅に3日続伸。同社は11日取引終了後、25年10月期第1四半期(24年11月~25年1月)の単独決算を発表。営業損益が400万円の赤字(前年同期は3200万円の赤字)に縮小したことが買い手掛かりとなったようだ。売上高は前年同期比11.0%増の13億8200万円で着地。リユースモバイル市場の拡大を背景に、中古モバイル端末の販売台数や売り上げが前年同期に比べて増加したほか、販管費を削減したことが奏功した。なお、通期業績予想については未定としている。

■THEグローバル社 <3271>  775円  +47 円 (+6.5%)  本日終値
 THEグローバル社<3271>は3連騰し昨年来高値を更新した。11日の取引終了後、旭化成<3407>子会社の旭化成ホームズと業務・資本提携を締結したと発表したことが好感された。グローバル社が展開する首都圏を基盤とした分譲マンション・収益物件開発事業の強化を図ることが目的で、首都圏における大規模分譲マンションプロジェクトの共同開発や不動産開発情報の有効活用、マンション関連事業のコストシナジーの検討などの分野で提携する。また、旭化成ホームズは3月13日付でグローバル社株式279万5600株(発行済み株数の9.88%)を東京証券取引所の市場内立会外取引により取得する。なお、同件によるグローバル社の25年6月期業績への影響は軽微としている。

■ピアラ <7044>  247円  +12 円 (+5.1%)  本日終値
 ピアラ<7044>が反発。同社は11日取引終了後、Z世代の人材育成事業を展開するLIFE Entertainment(東京都目黒区)とSNS及びインフルエンサーマーケティング領域で業務提携したと発表。これが材料視されたようだ。業務提携の第1弾として、Z世代のリアルな視点とピアラのデータマーケティングを掛け合わせ、企業・ブランドのSNSマーケティングを支援する「BUZZ Agent」が始動。Z世代の感性を生かした企画・運営により、リアルなトレンドを反映した戦略を展開し、認知拡大・ファン化・売上向上を総合的にサポートするとしている。

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