【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):富士PS、ユークス、エターナルG

富士ピー・エス<1848>は急騰。同社は前週末7日の取引終了後、特別利益の発生に伴う業績予想の修正を発表した。25年3月期の連結最終利益予想を従来の見通しから15億円増額して19億2500万円(前期比4.6倍)に引き上げており、材料視されたようだ。福岡市内に持つ賃貸不動産を売却し、譲渡益22億9000万円を特別利益として計上する。今期の売上高と営業・経常利益予想は据え置いた。
■ユークス <4334> 388円 +24 円 (+6.6%) 本日終値
ユークス<4334>は高い。前週末7日取引終了後、25年1月期連結業績予想について純利益を6800万円から1億9800万円(前の期13億4900万円の赤字)へ上方修正すると発表。これが材料視された。為替差益や保険返戻金、投資有価証券売却益を計上するため。クライアントとの契約に見直しが発生したことや一部プロジェクトの遅延により、売上高については33億9200万円から32億5500万円(前の期比20.4%減)へ、営業利益は1億1000万円から8700万円(同51.4%減)へ引き下げた。
■エターナルG <3193> 2,579円 +107 円 (+4.3%) 本日終値
エターナルホスピタリティグループ<3193>が反発。前週末7日の取引終了後、25年7月期の連結業績予想について、売上高を478億2200万円から453億3500万円(前期比8.2%増)へ、営業利益を40億300万円から30億3600万円(同6.5%減)へ、純利益を25億7800万円から18億円(同15.4%減)へ下方修正したことを受けて朝安スタートとなったものの、織り込み済みとの見方が強く、アク抜け感から買い戻しの動きとなったようだ。鳥貴族の売上高は増収トレンドを維持したものの、当初計画の売り上げ水準には至らず原価率も想定を上回ったことが要因としている。同時に1月中間期決算を発表しており、売上高221億8600万円(前年同期比10.7%増)、営業利益13億2000万円(同20.5%減)、純利益7億5500万円(同28.8%減)だった。既存店売上高が前年同期を上回ったことに加えて、新規出店による直営店店舗数の純増により増収となったものの、賃金の引き上げや店舗スタッフの充足率の向上による人件費の増加、政府による電気・ガス料金に関する支援の打ち切りによる光熱費の高騰などが利益を圧迫した。
■INGS <245A> 2,101円 +81 円 (+4.0%) 本日終値
INGS<245A>は反発。前週末7日取引終了後に2月度の月次概況を発表した。直営既存店売上高はラーメン事業で前年同月比6.3%増、レストラン事業で同4.6%増とともにプラス基調を継続しており、これが好感された。全店ベースではそれぞれ同30.7%増、同17.6%増だった。ラーメン事業ではインバウンド客の来店増や一部商品の値上げによる客単価向上が寄与した。レストラン事業では引き続き客数の伸びが強い結果となった。
■ペットゴー <7140> 966円 +36 円 (+3.9%) 本日終値
ペットゴー<7140>が反発。同社は前週末7日の取引終了後、ペットメディア事業を展開するFLAFFY(東京都渋谷区)を子会社化すると発表。これを材料視した買いが入ったようだ。FLAFFYはSNSを中心に20万人以上のフォロワーを抱えるペットメディアとともに、数万人が来場する野外ペットイベントの企画・運営を手掛ける。同社のSNSマーケティングのノウハウなどを活用し、ペットゴーは収益力の強化や事業拡大につなげる。FLAFFYの議決権保有割合の80%を保有する予定で、株式譲渡実行日は4月1日。株式の取得価額はアドバイザリー費用を除き4億円。2028年3月末に株式を追加取得して完全子会社化する方針という。
■トラースOP <6696> 449円 +15 円 (+3.5%) 本日終値
トラース・オン・プロダクト<6696>が大幅反発。モノを起点としたSaaS事業や情報機器の受託開発事業を展開している。7日取引終了後、同社が開発したAI電力削減ソリューション「AIrux8」を、丸紅I―DIGIOグループの丸紅情報システムズ(東京都文京区)と共に丸紅I―DIGIOグループ会社が入居するビル内の執務室と会議室エリアへ導入することが決定したと発表、これが材料視された。トラースOPは2月26日にマドを開けて買われた後に調整色を強めており、足もと値ごろ感も意識されていた。時価総額20億円強の小型株であり、値動きの軽さに着目した買いを呼び込む格好となっている。
■ファベル <220A> 1,096円 +33 円 (+3.1%) 本日終値
Faber Company<220A>は上値指向継続。光通信<9435>のグループ会社が前週末7日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、ファベル株の保有割合が5.01%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて思惑的な買いが入った。保有目的は「純投資」。報告義務発生日は2月28日。
■レシップHD <7213> 505円 +15 円 (+3.1%) 本日終値
レシップホールディングス<7213>が大幅高で3日ぶりに反発。午前10時ごろ、25年3月期の連結業績予想について、売上高を240億円から255億円(前期比12.4%増)へ、営業利益を20億円から30億円(同5.2%減)へ、純利益を9億5000万円から17億5000万円(同27.6%減)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を10円から20円(前期8円50銭)へ引き上げたことが好感された。主に国内バス市場において輸送量の回復とともに設備投資意欲が徐々に高まっているほか、キャッシュレス需要の伸長に伴いカラーLED式行先表示器、車載情報表示システムや路線バス運行支援ユニット、ICカードリーダライタ、及びこれに関連したソフト関連の売り上げが増加することが要因。また、米国鉄道市場でニューヨーク市地下鉄向け製品の納入が想定よりも順調に進んでいることも寄与する。
■トビラシステムズ <4441> 814円 +21 円 (+2.7%) 本日終値
トビラシステムズ<4441>が後場上げ幅を拡大。正午ごろに発表した第1四半期(24年11月~25年1月)単独決算が、売上高6億7200万円(前年同期比18.5%増)、営業利益2億5900万円(同28.0%増)、純利益1億7200万円(同11.2%増)と大幅営業増益となったことが好感された。主力のセキュリティー事業で、通信キャリア向けのオプションサービスが順調に推移したほか、固定電話向けサービスでもケーブルプラス電話向けサービスの契約数が伸長した。また、ソリューション事業で「トビラフォン Biz」「トビラフォン Cloud」がともに契約数を伸ばしたことも寄与した。なお、25年10月期通期業績予想は、売上高26億5000万円(前期比10.1%増)、営業利益8億3200万円(同横ばい)、純利益5億5400万円(同8.0%減)の従来見通しを据え置いている。
■ビーウィズ <9216> 1,490円 +25 円 (+1.7%) 本日終値
ビーウィズ<9216>が反発。この日、クラウドPBX(企業内電話交換機)・コンタクトセンターシステム「Omnia LINK(オムニアリンク)」がバイク王&カンパニー<3377>に採用されたと発表しており、好材料視された。「Omnia LINK」は、高精度なコンタクトセンター音声認識による「リアルタイムテキスト化」をはじめ、コンタクトセンター向けの数々の先進機能を搭載したコンタクトセンターシステム。今回、バイク王に導入されたことで、3拠点を1つのコンタクトセンターと見立てた統合運用が可能となり、業界平均よりかなり低かった呼損率をさらに約1.5ポイント低減することに成功したという。
●ストップ高銘柄
雨風太陽 <5616> 1,678円 +300 円 (+21.8%) ストップ高 本日終値
Gセキュリ <4417> 5,400円 +705 円 (+15.0%) ストップ高 本日終値
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
クオンタムS <2338> 474円 -100 円 (-17.4%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース