
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
25日の東京株式市場は主力株を中心にリスク回避の売りに押される展開となり、日経平均株価は大幅反落し3万8000円大台近辺まで一気に水準を切り下げる可能性がある。天皇誕生日の祝日をはさみ3連休明けとなるが、前週末から米国株市場でハイテク株への売りが高水準で、リスク回避の地合いとなることが予想される。前日は欧州株市場が高安まちまちでドイツの主要株価指数であるDAXは4日ぶりに反発した。同国で行われた総選挙は最大野党の保守陣営が首位となるなど事前の世論調査で想定された結果となり、相場への影響は限定的だった。一方、米株市場では前週末にNYダウが今年最大の下げ幅を記録し、ナスダック総合株価指数も急落したのに続き、前日はNYダウが小幅ながら自律反発に転じたもののナスダック指数が下げ止まらず、1万9000台前半まで深押しをみせている。これを受けて東京市場でも買いが手控えられそうだ。米株市場では前週発表された経済指標が米経済の弱さを示唆する内容だったことが嫌気されている。今週は26日に米画像処理半導体大手エヌビディア<
NVDA>の決算発表が予定されており、この内容次第で日米の半導体関連全般の値動きにも影響が出そうだ。外国為替市場では米長期金利の低下を背景としたドル売り・円買いの動きは足もと一服しているものの、1ドル=150円を下回る水準で推移するなど円高への警戒感は拭えず、東京市場では輸出株などを中心にポジション調整の売りに押されそうだ。きょうは先物主導で仕掛け的な売り圧力も加わり、終始不安定な値動きが予想される。
24日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比33ドル19セント高の4万3461ドル21セントと3日ぶり小幅反発。ナスダック総合株価指数は同237.080ポイント安の1万9286.925だった。
日程面では、きょうは1月の企業向けサービス価格指数、1月の白物家電出荷額、1月の全国スーパー売上高、1月の外食売上高、1月の全国百貨店売上高など。海外では韓国中銀による政策金利発表、12月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、2月の米消費者信頼感指数など。
出所:
MINKABU PRESS