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【注目】弱いPPIは弱いCPIを意味するのか?

 この日発表された12月の米生産者物価指数(PPI)は予想を下回る内容となった。インフレ再燃を懸念していた市場に安心感をもたらしているが、明日は米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されている。

 弱いPPIが弱いCPIを意味するとは限らないが、そうなることが多いとの指摘も聞かれる。最近では米労働省がCPIの前にPPIを発表することは珍くなっているが、2018年以前はそれが通常であった。

 過去10年間を振り返ると、この日の12月の米PPIがまさにそうであったように、米PPIの総合指数とコア指数がともに予想を下回った場合、同月の米CPIが予想を上回ったのは21%のみで、このようなケースでは39%が予想通りとなり、同じく39%が予想を下回っているという。

 この経験則からすると、明日の12月の米CPIは予想を上回る可能性は低いということだが、果たしてどうか注目される。

*米消費者物価指数(CPI)(12月)15日22:30
予想 0.4% 前回 0.3%(前月比)
予想 2.9% 前回 2.7%(前年比)
予想 0.3% 前回 0.3%(コア・前月比)
予想 3.3% 前回 3.3%(コア・前年比)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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